第38回偽エッセン会

11月も中野にあるフローチャートで偽エッセン会が開催されました。毎月29日は肉の日というおいしそうな肉料理がメニューに並ぶ日なのですが、11月はいい肉の日ということで、26日~28日までいいお肉の料理が提供されてました。

そんなわけで名古屋コーチンの親子丼です。うまし!
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僕は用事があって遅れての参加だったので、到着された時は会の直前にあったゲームマーケットで購入されたManifest DestinyさんのScratch Houseをしのぽさん、ぐんまさん、たる田さんで遊ばれてました。

親子丼を食べ終わったくらいでScratch Houseが終わり、僕も入って4人でこれまたゲームマーケット2015秋の新作であるリスボンを遊びました。

リスボン、世界への扉/Lisboa
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プレイヤーはリスボンの商人のひとりになり、航海にでた先で手に入れた交易品を使い、リスボンの街と、街にいる有力者への影響力をあげることが目的です。

ゲームは、交易品を手に入れるフェイズとリスボンの街でアクションをするフェイズに分かれており、終了条件を満たすまで2フェイズを繰り返します。

交易品を手に入れるフェイズは、各プレイヤーが持つ船員コマをアフリカの土地を模したボードに配置することで行います。コマをおいた位置に書かれた交易品を手に入れたということになり、次のリスボンフェイズで使用できます。

リスボンフェイズでは、有力者へ交易品を貢ぐか、すごろく状になっているリスボンの街で自分の貴族コマを進めるか、リスボンの町に家コマを置くかの3つの中のいずれかを交易品を消費して行います。

有力者へ交易品を貢いで影響力を一定以上にすることで決算が発生し、その決算が規定回数行われたらゲーム終了です。

ぐんまさん、しのぽさん、たる田さん、僕の4人で。

※本来、胡椒海岸に船員コマを配置するためには、ナウコマが必要なのですが、今回のゲームでは無条件で胡椒海岸に船員コマを置いてしまっています。

アフリカへの船員コマの配置は毎ラウンド置き直しで、交易品をあらわすトークン的なものはないため、交易品はそのラウンドで手に入れ(該当のアフリカのマスに船員コマを置く)なければなりません。つまり、予めリスボンフェイズで何をやるかを先に考えて、そのために必要な交易品を手に入れるようにする必要があります。

リスボンフェイズにできる移動は、各マスに船員コマを増やす、特殊効果カードを手に入れるのいずれかの効果が基本的にあります。ほぼ船員コマ数=交易品数ですし、マーケットを建てる際に船員コマが1つ以上減る(たぶんそこのマーケットで働くことになる)ので、船員コマいないと話しにならんだろうとまずは船員コマを増やすことにしました。

移動するためには、移動先のマスに書かれた交易品を支払う必要があります。
そのために、必要な交易品のマスに船員を配置して…としたはずが、各ラウンド最初に有力者に交易品を献上したプレイヤーは、影響力を上げることに追加してボーナス(今後、街に建てる際に必要となるマーケットコマやアフリカに船員コマを配置する際に色々便利になる冒険家コマやナウコマ)がもらえるのに目がくらんで、有力者へ交易品を渡した結果、移動できなくなりましたw。

まあ、有力者にツバをつけることもできたし、マーケットコマは今後何個も使うことになるし、まあ、いいかと前向きに。

ちなみにたる田さんは船員コマを増やし、しのぽさん、ぐんまさんは特殊カードを取られてました。さらにしのぽさんは最初のマーケットも建てて、順調な立ち上がりです。

僕は2ラウンド目でようやく船員コマを増やした…んですが、マーケットも建てたのでプラスマイナスゼロ。ぐんまさん、しのぽさんは船員コマを増やさない戦術のようで、船員コマを増やさずに特殊カードを取りつつ、マーケットを建設。たる田さんはひたすら船員コマを増やしてマンパワー戦術を取るようです。

マーケット建設に必要なマーケットコマを手に入れるには、各有力者に”最初に”交易品を献上する必要があるのですが、手番順は船員コマの少ない方からなので、船員コマを増やしたたる田さんは最後手番になり、なかなかマーケットコマを手に入れることができません。豊富な船員コマで多くの交易品を取って、船員コマを増やしつつ、特殊カードも取って、その効果でマーケットコマを手に入れたりされてましたが。

僕はしのぽさん、ぐんまさんに比べれば船員コマをとっていたので、常に手番は3番手。なんとかマーケットコマを手に入れつつ、先に移動して、マーケットコマを置いていってました。
終盤までは毎ラウンドマーケットコマを置けていたので、順調は順調ではあったのですが、常に僕より1コマくらい船員コマが少なく前手番だったしのぽさんも順調にすごろくも進めつつマーケットコマを配置されており、マーケットコマはリスボンの各エリアで先に建てた方が点数が高いので、毎ラウンド2点ずつくらい差がついていく展開。

これはおえんなーと思ってはいましたが、影響力を上げる有力者を絞っていたので、その点差でなんとかなるか?と思いつつ終盤に突入しました。

リスボンの街でもすごろくが終わる間近になると、移動やマーケットを建設するために必要な交易品が増えて、船員コマが少ないとなかなか必要量を揃えることができません。
そうなると、少数の船員コマでやりくりしてきたぐんまさんは不利ということで、ゲーム終了トリガーである全有力者での決算(影響力が一定以上を上げる)を起こそうとされます。もう船員コマが多いたる田さんが有利なのは目に見えていたので僕もこのラウンドで終わって欲しいなーと決算起こしに協力しつつ、ちょっと欲を出して影響力トップを狙ったりしてたのですが、これまでに貯めていた特殊カードの効果を使ったりで、たる田さんが一気にマーケットを3つ建設。

それを見て、これでは今終わらせても自分は勝てないと判断されたのか、決算を起こす交易品が単純に足りなかったのか、終了トリガーをきらないことにぐんまさんが方針を変えられます。
ありゃーそれならいらんことせずに僕も終了トリガー真面目に切りにいけばよかったーと思うも、次ラウンド開始です。

このラウンドの焦点は、残った高得点マーケットを誰が建てられるかという1点のみ。マーケットを建てられる場所はあと3箇所で、24点、18点、15点とどれも高得点です。この3箇所は建て方が特殊で、マーケット建設のアクションは不要で、該当マスに移動できれば、マスの効果でマーケットを建てられます。移動コストは胡椒3つ+船員コマ2つまたは3つ。
たぶんこれが最後のラウンドなので船員コマはどんだけ減らしてもいいとして、胡椒が取れるかがポイントです。

まあ、当然、絞り合うわけで、これはみんな2つしか取れないか、たる田さんが圧倒的な船員コマ数で胡椒を3つ揃えるか?と思っていたところ、前ラウンド、次ラウンドのことをちゃんと見据えて準備されていたしのぽさんの会心の一手が!
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冒険家コマを使ってたる田さんの船員コマの行く手を阻みつつ、かつ、胡椒3つを揃えるこの一手もあり、しのぽさんが24点を獲得!
これはしのぽさんが勝ったか…?と思われたその時、これまでも特殊カードパワーでなんとかしてきた、たる田さんが、マーケット建設時に胡椒を得るカードを手札から取り出し、これで胡椒3つ!で18点を獲得されて逆転!
ゲーム終了時の有力者からの点数など諸々の点でもしのぽさんから逃げ切って勝利されました!

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(僕とぐんまさんは前ラウンドで次ラウンドへの備えをほとんどしてなかったので、最後、点が伸びずでした)

(書いてて気づいたんですが、最後に使われた特殊カードは「マーケット建設時に胡椒を得る」カードなので、最後の移動した効果でマーケットを建てる際にはたぶん使えない(胡椒貰えない)ですね…。使えない前提で最終ラウンドプレイされてたら、有力者からの点でたる田さんがやっぱりぎりぎり勝ってたようにも思うのですが、最後の見事な一手でしのぽさんが勝利!という方が美しいので、そういうことでw)

展開も盛り上がりましたし、各ラウンドの前半での計画と後半の実行のバランスというか、計画時点で他人に邪魔されたり自分の船員コマ不足などでうまくいかない度合いと、後半の前半での計画のずれをどう自分の当初の理想に近づけるようにアクションを選択するか、次ラウンドに向けてしゃがむかという考えどころが、適度な運とそれまでの積み上げで出来上がってたように思いますし、ブログを書くにあたり、色々思い返してみても前半の陣取りと後半のアクションの関連などよく出来ているゲームだと思います。

でも、遊んだ感想は、「自分には面白くなかった」なんですよね…。

まず、自分にあわなかったのは、全体に漂うもっさり感です。
特に感じたのは、各ラウンド前半の船員コマ配置時で、最後のしのぽさんの一手のように他プレイヤーと邪魔しあったり、それ以外でも、ああ、他人が来てるから方針転換しないとなとか思えるところはあるので、船員コマを1つずつ配置するというルールの理屈はわかるのですが、大抵は自分の思い通りに配置できましたし、他人を邪魔できるような状況にもならなかったので、単にちまちまと手間をかけただけのように思えました。
(10年くらい前のタイル配置ゲームとか、これくらいのもっさり感のゲーム多いですし、最近、数年のゲームがスピード感というか、サクサク感が増してるのに慣れているせいかもしれません)

船員コマの配置は前手番だったり冒険家コマ持ってる人が有利なので、基本的に一気に配置で被った時の判定は手番順、冒険家コマで回避可能とかできなかったのだろうかと思ってしまいます。

次は、ベースシステムが繊細なように思われるにも関わらず細かいルールが曖昧な点です。

このゲーム、かなり繊細なバランスで面白さを伝えるゲームだと思ってます。目につく画期的なワンアイディアやアクションの爽快さや箱庭作る楽しさなどがあるわけではなく、渋い陣取りと手番順の綾、プレイヤーの思惑の交錯によって発生するプレイヤーインタラクションが面白さの中心です。
にも関わらず、ルールライティングがゆるく、解釈で迷ったり、迷った挙句ようわからん点が色々出てきます。

ボードゲームをある程度遊んでいる人たちって、あれ?ここってこういうルールなんじゃないのか?という勘だったり、この作りならこうあるべきという思い込みがゲームを遊んでいるとでてきます。例えば、特殊カードでバランス取ってるようなゲームで、カードは点数の高い順に取るとインストされると、いや、点数低い順でないとおかしいだろう、ちょっとルールブック貸してくれと言ってしまうとかです(この例はわかりやすすぎてあまり適切ではないかもしれませんが)。
リスボンは、そういう勘の働くところ、気になってルールを確認したくなるところがルールに書かれていなかったり、複数の解釈ができるように書かれているのです。

僕は正確なルールで遊ぶことに全くこだわりはありませんが、ちょっとでもルールを間違えてしまうだけで面白さが損なわれるような作りなら、正確に伝わるようにルールを書くべきです。
今回、胡椒海岸に無制限に船員コマを置けたことははっきりいって、面白さをかなり損ねている点です。ナウコマの取り合いという陣取りで重要になる点が失われてるので。
この部分のルールがどう書かれていたかというと、、「ただし、胡椒海岸か、左右の小国以外に、最初に船員チップを置く場合、ナウコマを自分の前から王家ボードに戻す必要があります。」です(公式サイトにある直近版のルールでは修正されています)。
これを読んで、「『胡椒海岸と左右の小国』以外に船員チップを置く時にナウコマがいるんだな」と解釈して今回のようにプレイしてしまったことを、インストしてくださった方が悪いとは僕には言えません。
現在公開されている修正版のルールでも「左右の小国以外」という表現は使われてるんですが、より正確には「左右の小国以外の小国」、または「左右以外の小国」だと思います。細かい話ですが、「左右の小国以外」の何が対象なのかは書かれておらず、読み手に「まあ、文脈から小国のことを指してるよな」と想像させる表現です。
そういう大雑把な書き方、読み手に任せる表現でも別に構わないゲームはたくさんあるでしょうが、上記の通り、繊細な面白さ(であるはずの)リスボンはそういうゲームではないと思うのですが。

最後は、プレイアビリティの低さです。

プレイアビリティがゲームの面白さに影響するのか?は、人によりますし、低いと言っても遊べないわけではないので気にしすぎといえば、そうですが、プレイ中に、あーだこーだと文句が口からでてくるゲームと、楽しい話題がでてくるゲーム、どちらの印象が良くなるかは明白です。

例えば、移動時には、移動先のマスに書かれた交易品を払うわけですが、書かれている交易品のアイコンが小さくて見づらい上に、誰かのコマが置かれるとアイコンがほぼ見えません。
(フローチャートはバーなので照明が暗めというのももちろんあるんですが)何度か必要な交易品を間違えている方もいらっしゃいました。移動に必要な交易品は重要な情報なのでわかりやすくした方が良いのではないかと思うのですが。何故、ちょっとコマがマスの中心からずれるだけで隠れるようにしたのかわかりません。
他にも船員コマを置くとそのマスでとれる交易品が何か見えなくなる(一応端に見えてるマスの色で判別できますが、これをやると何故、ボード上に配置するのに小さめのキューブがよく使われるかわかります)、得点ボードのマスの装飾と背景が融け合って見づらいなどなど。

いくつかマイナス点があっても、それを吹き飛ばすようなゲームはいくつでもあるんですが、この繊細さ、地味さだとこのマイナス点は吹き飛ばんですよ…。なんというか、すごい惜しいゲームだなと…。

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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