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ディセプション/Deception: Murder in Hong Kong

IMG_7252.jpg
(6人でインスト込み20分ほど)

【概要&ルール】

鑑識からの情報によると今回の被害者は毒殺だったらしい。ということは、犯人はサソリを飼ってるお前だー!

プレイヤーの中にひとりいる殺人者をゲームマスターからのヒントで当てる推理ゲームです。

まず、ゲームマスター(鑑識)以外のプレイヤーに、役割カード1枚と証拠カードと凶器カードを規定数配られます。
役割は基本的に、殺人者ひとり、残りは捜査官です。人数が増えると共犯者や目撃者という役職が増えます。

ゲームははじめに、全員が目を閉じ、GMの進行で殺人者だけが目を開け、自分に配られた証拠カード、凶器カードの中から今回の当たりとなる証拠と凶器を決めます。
その後、全員が目を開け、GMがヒントタイルを使ってヒントを出します。GMの左隣のプレイヤーから時計回りに自分の意見を述べ、全員が意見を述べたらGMが新たなタイルを引いて追加ヒントを出して、また左隣のプレイヤーから意見を述べていきます。

こうして3周意見を述べ終わるまでに、捜査官が殺人者の決めた証拠と凶器を当てれば捜査官+GMの勝ち、当てられなければ殺人者の勝ちです。

【プレイ内容】

ねんそさん、タロ吉さん、フォルテさん、JOSSさん、キノさん、僕の6人で。

とりあえず初回は手順わかってる人がGMやった方がよかろうと思い、僕がGMをやりました。

僕が「殺人者は目を開けて下さい」というと、目を開けたのはキノさん。
そしてキノさんが選んだ凶器は毒サソリ、証拠は食材でした。
IMG_7250.jpg
(この時のゲームの様子。写真右下がキノさんの場札です)

次にヒントタイルを使ってヒントを出します。ヒントタイルには「死亡原因」というようなお題がタイルごとにあり、そのお題に従って6つの候補があげられてます。死亡原因であれば、窒息、重傷、失血、病死、中毒、事故の6つです。
ヒントタイルは6枚使うのですが、死亡原因と死亡場所は必ず使われ、残りはランダムに4枚が選ばれます。

今回は毒サソリなら毒だから中毒死だなと死亡原因には中毒を選択しました。死亡場所は、飲み屋、書店、レストラン、ホテル、病院、建築現場のいずれかと、複数該当してそうではあったのですが、まあ、一番近いかとレストランを選択。

ここまでは出しやすかったのですが、残りのヒントタイルが、死ぬまでにかかった時間だったり、どういった日(平日や週末とか)だったり、なんか今回の事件にあまり関係してなさそうなものばかりでうんうん唸りながらヒントを決めました。
(これはどれも当てはまらない/どれも当てはまるからヒントは出さないということはルール上できません)

ヒントを出し終わったのでプレイヤーひとりひとりが自分の推理を述べていきます。

ねんそさんのところに毒蛇があり、間違えやすいかな?とヒントを出す際から思っていたものの、レストランに当てはまるようなものはなさそうだったので、まあ、大丈夫だろうと判断してたのですが、

「ファンっレストランぽいよね」(アメリカとかのレストランで天井にくっついてぐるぐるまわってるでかいファンなので)
「口紅もレストランぽいといえばぽいかも」

と、なんだかんだでねんそさんも犯人候補のひとりに。

中毒も毒サソリ、毒蛇の他に、ヒ素、ワイン、ウイルス、化学品、水銀とたくさんの候補があげられていきました。

ウイルスとかだったら中毒死よりも、病死を選択しますし、ワインもレストランじゃなくて飲み屋を選択するよ!とは思いはするものの、いったんゲームが始まると基本的にGMはしゃべることができないので、口を挟むのは我慢。
(GMは捜査官の推理に正解、不正解をいう時だけ口を開けます。)

キノさんは元々推理小説がお好きだったり、よく話す方ではあるのですが、GMとして黙ってみんなの推理というか、議論というかを聞いていると、すげえよく喋られてるように思えますw。特定はしないまでも、さっきのファンだったり他の候補だったりも、「一応、これも挙げておいた方がいいんじゃないですかね」というくらいのトーンで捜査を手伝うように混乱させていっていて、うまいなあと感心してました。

GMは捜査官側の人間なので感心してばかりもいられず、ヒントでなんとかしないとなあと思うもののピンとくるようなヒントが出せるヒントタイルが引けません。現場の見た目がどうかというヒントタイルだったので僕は「恐怖」を選択。毒サソリのイメージだったんですが、これも、「ウイルスとかも恐怖ですよね」という解釈もでてきてなかなかうまいこと伝えられません。

回答は全プレイヤー1回ずつ機会があるので、とりあえず、怪しいところは回答しておこうという手が使えます。これで、ねんそさんのところにあった毒蛇とファンの組み合わせが回答されて不正解(この回答をしたのは殺人者のキノさん!味方アピールしてます!)。

議論もぐるぐるまわるばかりで、決定的な推理が行われないな…と思っているところで、タロ吉さんがおもむろに、「回答していいですか? ずばり…、ここです!」とキノさんの毒サソリと食材の組み合わせで回答!

もちろんこれは正解!

話は前に進まないし、なんかフォルテさんが疑われてるっぽいなあと半ば諦めていたので、タロ吉さんすげえ!と思いました。

これいんじゃないですかと、その後も4,5回続けて遊びました。タロ吉さんは正解もだすのですが、殺人者を引いた時は運が悪いのか、良い人すぎるのか、なんか刃物ってそんなになさそうなのに匕首を選んで速攻バレたり、証拠の候補にセーラー服があったので、つい選んでしまってすぐにバレたりと殺人者には向いてない感じでした。

その後、10人で遊びましたが、ちょっと10人は多いかなと思います。人数増えてもやることはあまり変わらないですし、ヒントによって絞り込まれる数もそれほど変わらないですし、何より人数が多いと場札をコンパクトに並べられずに全員分把握するのも目撃者(答えを知ってるレジスタンスのマーリンみたいな役職)がいるとGMがこれが答えだと教えるのがちょっと大変そうでしたw
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(10人プレイ時の様子。公称の最大プレイ人数は12人です)

【感想】

お!も!し!ろ!い!です!

犯人役がいてその他の人が推理というか議論で犯人を当てるという人狼やレジスタンス、GMが曖昧なヒントを出すことで正解を当ててもらうコンセプトやミステリウムに形式は非常に似ているのですが、やってみるとどれとも案外違うような印象を受けます。

僕が受けた印象に一番近いのは、2時間ドラマ(ミステリっぽい映画でも可)を見てる時に開始30分で犯人を配役からだったり適当な推理で犯人を当てようとしてるところですw。探偵ごっこ遊びというか、推理ごっこというか。

まず、コンセプトなどとの大きな違いは、面白さの種類です。コンセプトやミステリウムは、全く見当がつかない答えを曖昧なヒントで徐々に絞りこませていくその過程の会話やヒントをぴったり理解して当てる気持ちよさ、なかなかヒントが伝わらないてんやわんやさを楽しむゲームで、その肝は、”伝わらさなさ”です。

一方で、ディセプションははっきりいって最初の絞りこみだけなら、結構伝わります。刃物だと示したくても、いやいやこのカードにはリンゴの絵があるから丸いボールを伝えたいんだとか言われてしまうミステリウムと異なり、死因を失血死とすれば刃物であることは100%伝わります。
死因と場所という必ず使わなければならないヒントタイルの選択肢と、解答しなければならない証拠と凶器が、ミステリウムなどと比べて圧倒的に具体的だからです。

具体的にしすぎると簡単に当てられてしまう他ゲームと異なり、ディセプションでは、凶器が90種類、証拠は200種類も用意されているので少々具体的にしちゃっても正解にたどり着くにはもう一歩必要なところまでしかたどり着けません。
で、そのたどり着け具合が、推理小説が好きだったり理屈っぽい人には気持ちいいです。

「死因は失血死だから、候補は、この匕首、カミソリ、包丁…、あえていうならハサミもかな?」とか。さらにもう一歩はGMが頑張ってひねり出したヒントを解釈する必要がありますが、その解釈もせいぜい2,3パターンの中からどれかを絞り込むため程度なので、全く手探りというわけでもなく「推理っぽく」なるんです。

で、こういう理屈っぽい内容で他人を説得したり、正解にたどり着こうとするゲームというと、人狼やレジスタンスがあります。回答以外にやってる議論というか、推理というかの発表は、人狼もディセプションも似たところはありますが、人狼などが自分以外のプレイヤーを犯人であるとしたり、あなたの言うことが間違っているとしたり、議論の中心になるのが”人”であるのに対して、ディセプションは当てに行くのは凶器と証拠という、場札の組み合わせなので人を攻撃しているという感じにはなりません。
もちろん、証拠を当てるにもお前の推理は間違っていると”人”を攻撃することはできちゃうんですが、前述のとおり選択肢はある程度具体的なヒントで絞りこまれてますし、各人が回答する機会を持っていて、プレイヤーが回答を1つに統一する必要がないので、あまり他人にどうこうと議論する必要性が少なかったりします。

そんなわけで、曖昧なヒントから正解を当てる系のゲームであり、プレイヤーの中に敵が少人数いるという系のゲームであるにも関わらず、かなりプレイ感はライトで、ごっこ遊び感が強いゲームになっており、ルールはかなり違いますが、マーダーゲームが近いように思います。前述のとおり、凶器90種、証拠200種を用意することで実現してるこのごっこ遊び、自分がそういうのが好きなこともあって、かなりおすすめです。本当にディセプションばかりやりたがって周りにうんざりされないか心配するくらいですw。

で、最後に実際にプレイした際に出たヒントとその時の凶器、証拠の候補を並べてみました(数は減らしてますが)。このヒントはどの凶器と証拠を指しているのが興味がある方はちょっと考えてみてくださいませ。コメントやメールをいただけたら解答をお教えするかもしれません。
IMG_7301.jpg
(地が赤いカードが証拠、青いカードが凶器の候補です。いずれも1枚ずつ当たりがあります。例えばですが、ヒントから「キャンディー」と「農薬」のように1枚ずつ選びます。
ヒントは、死亡原因が重傷、現場は森、日程は冬の日、現場の状況は恐怖、現場で気づいたことは臭いに関すること、被害者の職業は学生ということになります。全てのヒントが的確とは限りませんし、どのヒントが証拠と凶器のどちらのヒントになっているかもわかりません)

(2016.01.20追記)書き忘れてましたが、余程ヒントタイルとの相性が悪くないかぎり捜査官側が勝ちます。ルール上、6人以上になるなら共犯者や目撃者をいれろとありますが、もう少し少人数から共犯者などを入れても良いかと思います。

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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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