ワトソン&ホームズ 221Bの日記より/Watson & Holmes: From the Diaries of 221B

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(インスト込み1時間ほど)

【概要&ルール】

今日もベーカー街221Bに事件の依頼人が訪れた。あなたはワトソンとホームズの事件調査に同行し、見聞きした情報をもとに事件の謎を解き明かすのだ!

シャーロック・ホームズ 10の怪事件と同じように文章を読んで謎を解くタイプのゲームです。ボードゲームの推理ゲームというと消去法で真相を当てるようなものが多いですが、そうでなくて、文章中にある証言や状況から真相を当てていく謎解きゲーム的なものです(同様のゲームとして最近だとT.I.M.E Storiesとか話題になってます)。

もちろん一度解いてしまえば終わりなんですが、ワトソン&ホームズは13の事件が入っているので13回は遊べます。

ゲームはまず挑戦する事件を決め、その事件のイントロダクションをプレイヤーの中で一番いい声の持ち主が読み上げます。
イントロダクションの最後に設問がいくつか書かれており、それを当てることが目的になります。

ゲームは移動フェイズと調査フェイズにわかれており、誰かが設問全てに正解する、もしくは全員が脱落するまで2つのフェイズを繰り返します。

・移動フェイズ
事件に対応するカード10数枚と停車場カードが卓上に伏せて並べられており、移動フェイズでは、どのカードを読みに行くかを決めて、時計回りに各プレイヤーが自分のポーンを配置していきます。この時、馬車トークンをあわせて置くことができます。もしポーンを置きたいカード上に既にポーンが置かれていたら、あわせて置かれている馬車トークンを上回る数の馬車トークンを置くことで置かれていたポーンをどかし、自分のポーンをおけるようになります。

どかされたプレイヤーはあわせて置いていた馬車トークン1枚を捨て、それ以外はポーンとともに手元に戻します。また手番が回ってきたら任意のカードの上にポーンを置きます(馬車トークンさえ上回れるならさっきどかされたカードに置きに行っても構いません)

こうして全員が別のカードの上にポーンをおくまで手番を回します(手元にポーンが無いプレイヤーは手番をとばします)。

※要はところてん競りで調査に行くカードを取り合います。

・調査フェイズ
移動フェイズでポーンを置いたカードを取り、表面の文章を読み、必要があればメモを取ります。

●事件解決

調査フェイズで十分に情報を集め、設問を全て正解できると思ったら移動フェイズでベーカー街221Bのカードへ移動します。このカード上には何個でも同時にポーンを置けます。221Bにポーンを置いたプレイヤーは設問への回答をメモしたあとで、221Bのカードの内容を見て、正解かどうかを確認します。正解ならゲームに勝利します。イントロダクションの続きに書かれたエピローグを確認し、ゲーム終了です。
1問でも間違ったプレイヤーはゲームから脱落します。

・ワトソン&ホームズ
移動フェイズの手番中に馬車トークンを規定数支払うことでワトソンやホームズのアクションを行えます。
ワトソンはワトソンカードを獲得でき、これを調査フェイズに使うことで指名したプレイヤーは調査するカードの内容を読み上げないとならなくなります。
ホームズは1人以上事件に不正解したプレイヤーがいる場合に実行でき、不正解プレイヤーの回答メモを見るか、自分の回答メモを正解かどうかを確認してもらえます。

・キャラクターカード
ゲーム開始時に、キャラクター(レストレード警部やアイリーン・アドラーとか)のカードを1枚ずつ配られます。ゲーム中に使用することで様々な特殊効果(メアリー(ワトソンの奥さん)ならワトソンカードをタダで取れるとか)を得られます。

【プレイ内容】

事件の早解きを競う都合上、一度内容を知ってしまうとプレイ不可能なため訳しちゃうと遊べなくなるんですが、英語直読みで遊んでもらえるような環境もなく(そもそも自分もスラスラ読めるわけではないですし)、買ったからには遊んでもらいたいとルールとシナリオを訳していたところ、時間かかってもいいからやりましょう!と一味さんに言っていただけたので、じゃあ、やってみるか!とまだ訳していないシナリオで一味さんと遊んでみました。

※ネタバレになるのでカードに書かれた文章は見せられませんが、大半のカードには小説1ページ分くらいの結構な文章量が書かれてます。

今回の事件はAn Unanticipated Concert(予期せぬコンサート)。レストレード警部がホームズたちの部屋を訪ねてくるところから始まります。昨夜、ポーターフィールドという男が自宅に有名なピアニストを招き、パーティーを開いたところ、夜中に主人がいないことに気づき、残っていた客全員で探すことになった。そして明け方近くに家の隣のパビリオン(仮説の建物)で主人の死体が見つかったということ(他にも色々イントロダクションには書いてあるんですが割愛)。
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今回の事件の設問は、犯人、凶器、動機の3つ。非常にベーシックな設問ながら盛り上がります。

先手は僕だったので、とりあえず死体発見現場の調査をせねばと、パビリオンのカード上にポーンを置きます。

一味さん:「お、そこはぜひとも調べたい!」

と、馬車トークンを持ち、こちらを追い出す構えです。

僕:「いやいやいや。カードは14枚もあるんですから別のとこ調べればいんじゃないですか?」
一味さん:「うーん、封鎖しないんだったら追い出しに行かないですよ」
僕:「しないしない。封鎖しませんよ!」

各プレイヤーには警官トークンというのがゲーム開始時に1つずつ渡されます。警官トークンは調査フェイズでカードを読み終えた後、卓上にカードを戻す際に警官トークンをカード上に置けます。警官トークンを置かれたカードは移動不可になり、調査できなくなります。コールオフトークンや鍵トークンを使うことで調査可能になりますが、どこかのカードで該当するトークンを手に入れる必要があります。

必死で訴えたおかげか、一味さんは現場ではなく、被害者の親族が泊まっているというホテルを調べに行かれました。

で、現場のカードに何が書いてあったかは伏せますが、約束通り封鎖はせず。

その後は被害者が親族と経営していた会社や病院などを僕はまわり、一味さんは僕の後からパビリオンを調べた後は、コンサートが開かれたピアノルームを調べたり、ピアニストが活動してるホールなどを調査されてました。

お互いに、カードに書かれた英語がスラスラ読めるわけではないので、カードを取ってからしばらくは携帯の辞書で単語を調べながらカードを読むのですが、この「じっくり読んでいる感」が調査している感じがして非常に良かったです。
そして、カードを読んでいる時に「え?これ誰?」だとか、「あ、あー、これもしかして」などとついつい口から思っていることが出てしまうのが、逆に、え?そこ大事な情報あるの?次そこ行かないとダメなんじゃない?それとも、気にさせてるだけなの?と超気になります。

そうこうしていると、一味さんが調査終了後に警官トークンをカード上に配置。僕がまだ調べてない、あるカードが封鎖されました。
その後、スコットランドヤードで警官トークンを除去できるトークンを手に入れたのですが、警官トークンが置かれたこと自体がブラフなような気もして、そこを調べに行くことに思い切れません。

僕は序盤のうちにとあるカードで、3つの設問のうち、2問については見当がついたのですが最後に残った1つに関する情報をなかなか見つけられません。僕も一味さんも相手がまだ調査していないカード中心に調査していたため、数ラウンドで全カードは2人のうちどちらかが見たことになりました。
一味さんもまだ221Bには行かないので解けているわけではないようですが、僕が答えに見当をつけた「あのカード」を見られるとたぶん正解されます。
どこにいけばいいんだろと思っていると、このラウンド先手の一味さんが「あのカード」の上にポーンを置かれました。

これは、やばーい。しかし、どこにいけばいいか全くわからないので、ずっと行けてなかった警官トークンが置かれたカードを調べに。
これがずばりわからなかった最後の1問の答えに関するカードで見事3問とも答えがわかりました。当然、一味さんもわかったようで次ラウンドはふたりともベーカー街221B、ホームズの部屋に移動します。
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(ベーカー街へ急げ!)

複数プレイヤーが同時に221Bを訪れた際の処理は「手持ちの馬車トークンが多い人から先に解答を確認できる」です。偶然、馬車トークンを途中手に入れていた僕が先に解答を見る権利を得て、メモに書いていた回答も見事正解!
一味さんもやはり正解されていたようなので僅差での勝利となりました。

【感想】

推理ゲームだったり、謎解き系のゲームが好きというのももちろんあるんですが、カードに断片的に書かれた情報をメモを取ってつなぎ合わせるというのが面白いゲームでした。

カードに書かれた情報もそのままが書いてあるわけではなく、例えば、
・死因はなにか刃物で切られたことらしい
・死体は川沿いの家で発見された
・被害者の恋人は料理自慢の娘だったが手を怪我したとかで最近家で料理してない
・ホームレスの男が川でいい包丁を拾ったと話していた
・村にひとりしかない医者は最近怪我人も病人もいなくて釣りばかりしてる
とかのように、あれー?これってつまりこういうことなんじゃない?とちょっと頭を働かせる必要があるというのが良かったです。

これだけだと、10の怪事件などとそう変わらないのですが、これまでの多くの謎解きゲームと異なって、ワトソン&ホームズは一番に解いた人ひとりだけが勝者というゲームなので早解きが重要ですし、極端な話、勘で正解しても勝ちは勝ち。問題ないわけです。
上の例だと包丁拾ったって話がわざわざ出てきてるんだから、凶器は包丁だろう。包丁使うのは女性だろうし、イントロダクションに被害者の恋人出てきてたからそいつが犯人だろう。恋人が犯人だとしたら動機は浮気だろうな!と、「ホームレスの男が川でいい包丁を拾ったと話していた」という情報のみから推測しまくって回答を導いたとしても、正解しちゃえば勝ちなわけです。
(もちろん、被害者が数日前に毒薬を買っていたとか、死因がわからないと凶器かもしれないなと思わせるような情報は別のカードに書かれてるので、凶器っぽいのが出てきたらそれが正解という単純に決めきれる作りにはなってません)

そもそも情報を手に入れるにも、ところてん式の競りで勝たないとなりませんし、そういう謎解きとは別の「(ボード)ゲーム的な」仕組みの中でまっとうな謎解きをするというのが新鮮でした。

今回、片付ける前に全部のカードを確認しましたが、僕らが事件に関係ないと思っていたことが、実は別カードと組み合わせることでミスリードする内容になるものだったり、逆に、僕らが想像で補った部分をちゃんと論理建てて正解に導いてくれる内容になるものだったりしてました。
今回遊んだのは序盤のシナリオで単純なものだった(シナリオに難易度が書かれてます)のですが、それでもカードを見る順番によっては惑わされたり、調査すればするほど正確な回答ができるようになってたりと、かなり凝った作りになっているのはわかりました(ちなみに、エピローグを読むと、これは本当に関係ないだろと思ってたようなカードの記述をきっかけにホームズが事件を解いてたりして、さすがホームズ半端ないな!と思わされます)。

訳してしまって自分が遊べなくなるのは勿体無いので、これはまた好きそうな人を見つけて機会を是非作ってみないとダメそうです。できれば、本当にできればなんですが、ちゃんとところてん競りが成り立つくらいの人数(2~7人用のゲームです)で遊んでみたいところです。

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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
-------------------------
連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

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