ゲームマーケット2016春にて初参加サークルさんに作成数アンケートをとってきました
先日行われたゲームマーケット2016春にて、初参加のサークルさん対象にアンケートを取ってきました。本記事はその結果です。
アンケートはこちらの目的を伝えた後、以下の用紙を渡して書ける範囲で書いてもらうという形式で行いました。

アンケート用紙には、頒布時の価格や実際に売れた個数を書く欄も設けましたが、今回のアンケートの第一の目的は、『ゲームマーケット初参加サークルはいったい何部ゲームを作成しているのか?』を調査することです。そのため、価格などはあくまで参考情報というか、おまけみたいなものです。
と自分では思っていますが、データの見方はもちろんご自由にどうぞ。真面目に頒布価格と頒布個数との関係や、宣伝の有効性とか調べようとしたなら、その頒布しているゲームそのものと関連付けた分析が不可欠だと思うのですが、今回は、あくまで”無記名”のため、売れた個数は、「ふーん、こういう数字もあるんだ」程度に見てくださればと。
人の多い時間にブースに伺っても邪魔になるだろうと15時半を過ぎてからブースを回り始めたのですが、この時点で既に大半のサークルは撤収されており、30弱の初参加サークルしかアンケートにはまわれませんでした。
しかし、なかなか回答してもらうのは難しいのではないかと思っていたのですが、こちらが気にしすぎていたのか、面食らっていた隙に回答してもらえたのか、それとも、ゲームマーケット本部に「あった方が良いかと思います」と貸してもらえた取材腕章の力なのか、まわったサークルさんからは100%回答をいただけました(無論、書ける範囲でお願いしているので、頒布部数など一部サークルには回答いただけなかった項目はありますが)。
回答いただいたサークルの方々、本当にありがとうございました!
ちなみに、初参加のサークルかどうかの判断は、前回のゲームマーケットカタログとの突合+同人サークルに詳しい方の目を通して行いました。僕はここ数年間ゲームマーケットに参加していないので、詳しい方おふたりに見ていただいています。
それでも、数年ぶりに参加していたり、サークル名を変えているという場合、ボードゲームサークルではなく本などしか頒布していない場合もあるので正確な数は出ていませんが、東京ゲームマーケット2016春には、100±20程度の初参加サークルがあったようです。
で、以下集計結果です。
コメントつけようかと思ったのですが、見ればわかるんでとりあえずコメント無しでデータのみ羅列します。
※縦軸は全て回答サークル数(ゲーム数)です。
※宣伝方法のみ複数回答ありのため回答数の合計が他グラフと異なります。
※グラフはクリックすると若干大きくなります。






作成個数を決めるにあたって考慮/参考にしたもの(自由記入欄)
・印刷所のロット数下限やお得なセット
・予算
・原価率
・手作りなので最小限にした
・カン
・他サークルの作成数
アンケートはこちらの目的を伝えた後、以下の用紙を渡して書ける範囲で書いてもらうという形式で行いました。

アンケート用紙には、頒布時の価格や実際に売れた個数を書く欄も設けましたが、今回のアンケートの第一の目的は、『ゲームマーケット初参加サークルはいったい何部ゲームを作成しているのか?』を調査することです。そのため、価格などはあくまで参考情報というか、おまけみたいなものです。
と自分では思っていますが、データの見方はもちろんご自由にどうぞ。真面目に頒布価格と頒布個数との関係や、宣伝の有効性とか調べようとしたなら、その頒布しているゲームそのものと関連付けた分析が不可欠だと思うのですが、今回は、あくまで”無記名”のため、売れた個数は、「ふーん、こういう数字もあるんだ」程度に見てくださればと。
人の多い時間にブースに伺っても邪魔になるだろうと15時半を過ぎてからブースを回り始めたのですが、この時点で既に大半のサークルは撤収されており、30弱の初参加サークルしかアンケートにはまわれませんでした。
しかし、なかなか回答してもらうのは難しいのではないかと思っていたのですが、こちらが気にしすぎていたのか、面食らっていた隙に回答してもらえたのか、それとも、ゲームマーケット本部に「あった方が良いかと思います」と貸してもらえた取材腕章の力なのか、まわったサークルさんからは100%回答をいただけました(無論、書ける範囲でお願いしているので、頒布部数など一部サークルには回答いただけなかった項目はありますが)。
回答いただいたサークルの方々、本当にありがとうございました!
ちなみに、初参加のサークルかどうかの判断は、前回のゲームマーケットカタログとの突合+同人サークルに詳しい方の目を通して行いました。僕はここ数年間ゲームマーケットに参加していないので、詳しい方おふたりに見ていただいています。
それでも、数年ぶりに参加していたり、サークル名を変えているという場合、ボードゲームサークルではなく本などしか頒布していない場合もあるので正確な数は出ていませんが、東京ゲームマーケット2016春には、100±20程度の初参加サークルがあったようです。
で、以下集計結果です。
コメントつけようかと思ったのですが、見ればわかるんでとりあえずコメント無しでデータのみ羅列します。
※縦軸は全て回答サークル数(ゲーム数)です。
※宣伝方法のみ複数回答ありのため回答数の合計が他グラフと異なります。
※グラフはクリックすると若干大きくなります。






作成個数を決めるにあたって考慮/参考にしたもの(自由記入欄)
・印刷所のロット数下限やお得なセット
・予算
・原価率
・手作りなので最小限にした
・カン
・他サークルの作成数
感想
事前予約数と頒布個数の関係が~とか、事前のルール公開は~とか分析めいたことを書きたい気持ちはありますが、前述のとおりこのアンケート形式だと意味のあるものはできないと僕は思うので、アンケート結果を見てあくまで感想レベルで書いときます。
(もちろん、僕は上記のグラフだけでなく個別のアンケートも見てるのでサークルを特定できない範囲で若干突っ込んだことも書いときます)
まず思ったのは、大半のサークルが作っている数は、50個とか100個以下でここ数年そんなに変わってないんだなということ。そして、僕が思っているよりも売れているんだなということ!
作成個数と頒布(販売)個数のグラフはレンジは同じなんですが、その割に左側に山がずれています。つまり、作成個数よりも販売個数の方が少ないサークルのほうが多いということではあるんですが、僕はもっと一部サークルに人気が偏っていて初参加サークルとかあまり見てもらえてないんじゃないかと思っていましたし、今回データが取れなかった過半数以上の初参加サークルは15時半時点で(おそらく)完売して撤収しているんですよね。
(空想の域を出ませんが)印刷所の最低ロット数や印刷費(からくる原価率)などを考慮して作成部数を決めているのは、撤収していたサークルさんも同様でしょうし、作成個数は今回アンケートを取れたサークルさんと大きくズレてないのではないかなーと思ってます。そして、それがほとんどのサークルで閉会2時間前には売り切れていると。
数は1,2サークルと少ないですが、初参加時から500個以上や1000個以上作ったサークルも、500個~1000個販売されたサークルもいらっしゃりました。予算と明確な販売計画、売れなかった際に耐えるハートがあれば、大胆なチャレンジはありなようです。
(そんなの適当に回答してるに決まってるじゃんwwと判断されるのも構いませんし、背中押されて初版2000個いくかーと思われても結構ですが、あくまでアンケートの結果の羅列&それに対する僕の感想です)
予約個数や販売価格は、頒布(販売)個数と比例するのかとか、どのような関連があるのかとか大変興味あるところですが、個別のデータを見ても、あまり相関はないようでした。
もちろん、予約が多ければ販売個数も多かったですが、予約が少なくても販売数が多かったサークルもありましたし、そもそも予約は実施していないサークルもおよそ半数ありました。
販売価格は1500円以下のサークルが大半を占めていました。2000円より高いとなると本当に少数です。が、当然、見た目の面白さやコストパフォーマンスの良さというのもあるわけで、アンケートの数字上だけでは安さ=販売個数の多さというわけでもなかったです。
宣伝方法は公式サイトとツイッターが双璧でした。宣伝に限ればみんなと同じ媒体を使った方がついでに見てもらえる可能性があがるため、宣伝をやるなら公式サイトとツイッターは利用した方が良いと思われます。無論、使っているサークルが多いと埋もれる可能性もありますが、はなから見てもらえていない媒体で宣伝するよりはマシかなと。
あと、宣伝していないサークルは全く無く、宣伝の必要性はどのサークルも意識されていたようでした。前述のとおり、予約はおよそ半分のサークルしか受け付けていなかったのですが、どこかで予約の情報を流せば、ぶっちゃけそのゲーム自体に興味はなくても「予約情報」ということでツイッターで拡散してもらえるため、事前予約も宣伝のひとつと考えても良いのではないかと思います。ゲーム名がフックする場合もありますし、予約サイトのタイトルを『”売り文句+ゲーム名”予約サイト』とかにしておけば、売り文句も予約情報と一緒に拡散されます。
そういう意味では、事前のルール公開も宣伝のひとつとしてやった方がよいのかもしれません。今はルールの概要とそのルールを読んでどう思ったかをツイートする方が何人かいらっしゃいますし。まあ、もちろんルールを読んでつまらなさそうと言われることもあるのですが、良い悪い問わず名前が上がれば興味をひくきっかけにはなるので僕はルール公開の宣伝効果は基本的にプラスしかないと思います。
と、とりとめなくアンケートの感想を書いてみました。
きっかけはいくつ作ってるんだろう?という本当に興味本位、特に何の意義もないものでしたが、こうして公開したデータが今後初参加するサークルさんの役に立てば良いと思います。
(2016.5.20追記)
参考情報としてブログ記事を書く前にツイッターで行った2つのアンケートの結果も貼り付けておきます(すっかり忘れてました)。
今回ゲームマーケットにいってきて実態を調べたわけですが、みんなの頭のなかではどれくらい作って、どれくらい売れてると思っているの?を聞いてみた結果です。
レンジをあわせれば良かったんですが、うっかりしてました。今回実際に回答をもらえたアンケートの範囲だとみんなが思っているよりもたくさん作られいて、思ったより売れてないというように見えます。見えますが、前述のとおり過半数の初参加サークルさんはたぶん売り切って撤収されてたわけなので、ツイッターアンケートの結果と同じくらいかそれ以上売れているのかもしれません。
事前予約数と頒布個数の関係が~とか、事前のルール公開は~とか分析めいたことを書きたい気持ちはありますが、前述のとおりこのアンケート形式だと意味のあるものはできないと僕は思うので、アンケート結果を見てあくまで感想レベルで書いときます。
(もちろん、僕は上記のグラフだけでなく個別のアンケートも見てるのでサークルを特定できない範囲で若干突っ込んだことも書いときます)
まず思ったのは、大半のサークルが作っている数は、50個とか100個以下でここ数年そんなに変わってないんだなということ。そして、僕が思っているよりも売れているんだなということ!
作成個数と頒布(販売)個数のグラフはレンジは同じなんですが、その割に左側に山がずれています。つまり、作成個数よりも販売個数の方が少ないサークルのほうが多いということではあるんですが、僕はもっと一部サークルに人気が偏っていて初参加サークルとかあまり見てもらえてないんじゃないかと思っていましたし、今回データが取れなかった過半数以上の初参加サークルは15時半時点で(おそらく)完売して撤収しているんですよね。
(空想の域を出ませんが)印刷所の最低ロット数や印刷費(からくる原価率)などを考慮して作成部数を決めているのは、撤収していたサークルさんも同様でしょうし、作成個数は今回アンケートを取れたサークルさんと大きくズレてないのではないかなーと思ってます。そして、それがほとんどのサークルで閉会2時間前には売り切れていると。
数は1,2サークルと少ないですが、初参加時から500個以上や1000個以上作ったサークルも、500個~1000個販売されたサークルもいらっしゃりました。予算と明確な販売計画、売れなかった際に耐えるハートがあれば、大胆なチャレンジはありなようです。
(そんなの適当に回答してるに決まってるじゃんwwと判断されるのも構いませんし、背中押されて初版2000個いくかーと思われても結構ですが、あくまでアンケートの結果の羅列&それに対する僕の感想です)
予約個数や販売価格は、頒布(販売)個数と比例するのかとか、どのような関連があるのかとか大変興味あるところですが、個別のデータを見ても、あまり相関はないようでした。
もちろん、予約が多ければ販売個数も多かったですが、予約が少なくても販売数が多かったサークルもありましたし、そもそも予約は実施していないサークルもおよそ半数ありました。
販売価格は1500円以下のサークルが大半を占めていました。2000円より高いとなると本当に少数です。が、当然、見た目の面白さやコストパフォーマンスの良さというのもあるわけで、アンケートの数字上だけでは安さ=販売個数の多さというわけでもなかったです。
宣伝方法は公式サイトとツイッターが双璧でした。宣伝に限ればみんなと同じ媒体を使った方がついでに見てもらえる可能性があがるため、宣伝をやるなら公式サイトとツイッターは利用した方が良いと思われます。無論、使っているサークルが多いと埋もれる可能性もありますが、はなから見てもらえていない媒体で宣伝するよりはマシかなと。
あと、宣伝していないサークルは全く無く、宣伝の必要性はどのサークルも意識されていたようでした。前述のとおり、予約はおよそ半分のサークルしか受け付けていなかったのですが、どこかで予約の情報を流せば、ぶっちゃけそのゲーム自体に興味はなくても「予約情報」ということでツイッターで拡散してもらえるため、事前予約も宣伝のひとつと考えても良いのではないかと思います。ゲーム名がフックする場合もありますし、予約サイトのタイトルを『”売り文句+ゲーム名”予約サイト』とかにしておけば、売り文句も予約情報と一緒に拡散されます。
そういう意味では、事前のルール公開も宣伝のひとつとしてやった方がよいのかもしれません。今はルールの概要とそのルールを読んでどう思ったかをツイートする方が何人かいらっしゃいますし。まあ、もちろんルールを読んでつまらなさそうと言われることもあるのですが、良い悪い問わず名前が上がれば興味をひくきっかけにはなるので僕はルール公開の宣伝効果は基本的にプラスしかないと思います。
と、とりとめなくアンケートの感想を書いてみました。
きっかけはいくつ作ってるんだろう?という本当に興味本位、特に何の意義もないものでしたが、こうして公開したデータが今後初参加するサークルさんの役に立てば良いと思います。
(2016.5.20追記)
参考情報としてブログ記事を書く前にツイッターで行った2つのアンケートの結果も貼り付けておきます(すっかり忘れてました)。
今回ゲームマーケットにいってきて実態を調べたわけですが、みんなの頭のなかではどれくらい作って、どれくらい売れてると思っているの?を聞いてみた結果です。
初参加サークルさんの作成個数アンケートの記事を書いてるわけですが聞きたくなってしまったことを二つほど質問させて下さい
— ひだり@5/14,28 (@h_idari) 2016年5月8日
ひとつ目。あなたは初参加のサークルさんは何部ゲームを作成していると思いますか?
ふたつ目。ゲームマーケット初参加のサークルさんのゲームはいくつ売れてると思いますか?
— ひだり@5/14,28 (@h_idari) 2016年5月8日
レンジをあわせれば良かったんですが、うっかりしてました。今回実際に回答をもらえたアンケートの範囲だとみんなが思っているよりもたくさん作られいて、思ったより売れてないというように見えます。見えますが、前述のとおり過半数の初参加サークルさんはたぶん売り切って撤収されてたわけなので、ツイッターアンケートの結果と同じくらいかそれ以上売れているのかもしれません。