ダムかるた/Dam Karuta

(4人でインスト込み30分)
【概要&ルール】
ダムでかるたをします。バトルもあるよ!
日本にあるダムのかるたです。読み札にダムの特徴や場所に関する文が書かれており、ダムの写真が書かれた取札を取るという題材がダムというだけの普通のかるたです。
しかし、ダムかるたにはダムバトルルールというのがあります。初めに取札であるダムのカードをプレイヤーに手札として配ります。次に場に並んでいるダムの総貯水容量、竣工年、堤高などのパラメータの中から親が1つ指定します。

(お題カードがこんな感じで並んでます)
それを受けて、全プレイヤーがそのパラメータが一番高いと思われるカード1枚を一斉にプレイして、実際に一番だった人が勝ち(お題カードを獲得する)というルールです。
【プレイ内容】
ダムバトルルールが面白いと聞いて、遊びたいと伝えたところ、某氏がもう1つのかるたと一緒に持ってきてくれたので、キノさん、一味さん、Blueroseさん、彼葉さん、僕の5人で。
では、さっそくとまずはダムバトルルールで遊んでみました。
手札が5枚くらい配られてそれを親が指定したパラメータで戦うわけですが、今回のメンツだとダムに詳しい人いないので、カードの写真から類推することになります。
手札に来たダムに知っているダムはなかったため、完全に勘と見た目で戦うことになりました。まあ、それは基本的にみなさん同じはず(ご職業柄詳しい方もおひとりいらっしゃいましたが)。
まずは無難なところで竣工年が選ばれました。
見た目が古いっぽいやつを選べばいけるはずなので、なんとなくこれか…?というダムを選択。1900年代の前半だったのでいけるかと思っていたら普通に1800年代のものがあって負け。
うむ、どの程度の数字が強いか全くわからん。
次に選ばれたのは、総貯水容量。
でかそうなのだな。よしこれだ!勝負!
○千万立方メートル!そんなでかいのあるんですか!?とか言ってると、キノさんが「えーっと、4億」。数億のとかあるのかよ!千万単位で驚いてる場合じゃないというか、そんなの湖じゃないですか!(※ダムでできた人造湖のことを○○湖という場合もあるので、「湖じゃないですか!」なんて言ってる場合じゃなく普通に湖です)
では次は堤頂長(ダムの一番上のとこの長さ)だ!で、まあ、これも大きいダム選べばいいかと見た目で選んでみると、「1キロちょっと」みたいなのが出てきて、うおおおおおい、どんなダムなんだよ!(堤部分がだらーっと長いらしいですが、なかなか想像しづらくあります)
全く想像もつかない数字が出てきたり見た目だけではわからないことがあったりと、これ面白いんじゃないのかということで手札を補充して続けることに。その時、一味さんに配られたダムにみなの視線が集まります。
「(僕らでも知ってるあの有名な)黒部ダムじゃないですか!」
「(パラメータは正直知らないが)最強っぽい!」
「黒部さん、ちゃーっす」
さすがに2戦目になるとこの数字で勝てるのか勝てないのかだいたいの見当もつくようになりゲームらしくなってきました。闇雲に手札から勝てそうなカードを出すのではなく、場に並ぶ面子(ダム)のなかで勝てそうなのかを判断し、あえてしゃがむという選択をされる方もいらっしゃいました。
そして2戦目も手札が切れたところで面白いけど、やはり我々には手札運ゲームだなということにみなが気づいたので2戦で終了。
続いて、普通のかるたルールで遊んでみました。

(かるた)
そのダムの特徴(地域だとか、ダムの形だとか)が読み札に書かれてるわけですが、まあ、わからんことw。
キノさん、一味さんの神奈川育ちのお二人は宮ヶ瀬ダム(神奈川にあるでかいダム)はご存じだったみたいですが、地名=ダム名というわけでもないので地名言われても地元とかでよく知ってない場所だとほぼノーヒントなのと変わらないですし、特徴も『日本最大のウィング』といわれてもウィングってなんだんだ?と専門用語で書かれているためウィングってのはたぶんこういうやつだろう、これか?違った。じゃあ、こういう解釈?違うか!とみなで試行錯誤してました。
国道かるたと同じく、ダムかるたも数枚取ったところで終了しました。
【感想】
プレイ内容のとこにも書いてますが、こんなでかい/小さい数字なのか!や、こんなパラメータあるの!?という、自分のよく知らないことへの驚きだったり、それを知る楽しさがあり、ダムバトルルールは大変楽しいです。カードラインで海洋生物の大きさやいろいろな動物の寿命に驚き、それを知るのと同じっちゃ同じなんですが。
知識で戦っている感じがして大変マニアックでいいです。
ダムの場合は写真からだいたい知れるパラメータなので類推することができ、僕らみたいな素人さんでも楽しむことが出来ました。ボードゲームでもなんでも1枚のカードに画像とパラメータを詰め込めば同じものができはしますが、見た目からの類推はなかなか難しいものもあるかと思われるので、ゲームとしてもテーマにダムを選んだのは素晴らしいんだなと。
かるたとしては国道かるたと同じで、知識がないと読み札の内容から正解のダムを類推することがほぼ不可能なので、まあ、わからないのをゲラゲラ笑うくらいしかできないのが残念です。
国道かるた、ダムかるたときた初夏のかるた三連戦からの三部作。いよいよ次で完結です。

(マニアックかるた界からの次なる刺客)