カステイ(カステル)/Castell
※スペイン語(カタルーニャ語)だとLが重なってLLになると「j」や「y」といった音になるそうで、Wikipedia等、日本語でのCastell紹介ページではカステイ、またはカスティと表記されており、記事タイトルはそれに準じています。英語読みだとカステルに近い音のようです

(4人でインスト込み2時間くらい)
【概要&ルール】
組体操で高い塔を作るカステイ(Castell)は人間の塔と呼ばれるスペインのカタルーニャ地方伝統的なモノであり、1年を通じて祭りなどで披露される。そのカステイグループの1グループをひきいてカタルーニャ地方を巡業し、各地で人間の塔を築くのだ!
プレイヤーはカステイチームのオーナーとなり、スペイン(カタルーニャ)の各地を回り、チームメンバーを新たに雇ったり、大会に出場するなどして勝利点を稼ぐゲームです。
プレイヤーは手番に以下のアクションを任意の順番に1回ずつ行います。
・移動:隣のエリアに自コマを移動させます。
・雇用:自コマがあるエリアに置かれている選手タイルから任意の2枚を獲得します。
・トレーニング:ボード上のディスクで示されている自コマがあるエリア、もしくは全エリアの特殊能力1つを新たに獲得、またはレベルアップさせます。
・スペシャル:スペシャルトークン1つを捨てることによって、移動を再度行う、自コマのあるエリアの選手タイル1つを獲得する、自コマのあるエリアのお題カードを1つ獲得する(お題を満たしている必要あり)のいずれか1つを行う。
全プレイヤーが1回ずつ手番を行ったら大会の解決をし、次ラウンドに進みます。
規定のラウンドが経過したらゲーム終了です。
ゲーム中の最高演技点に、手に入れたお題カードの点、どの地方で名声を得たかの点、メダル点を加算し、最も点数の高いプレイヤーが勝利します。
●大会について
大会は3ラウンド以降、毎ラウンド開催されます。ボード上に開催されるエリアと、必須選手の数字が示されています。
ラウンド終了時に自コマが開催エリアにあるプレイヤーは、選手タイルを縦方向に配置して人間の塔を作ります。
人間の塔を作る際の基本ルールは以下です。
・3-2-1と階段状になるように積む。
・下の方が数字の大きい(タイルが大きい)選手でないとならない
・1つの段は同じ数字の選手でないとならない
・必須選手の数字の選手タイルが1枚以上ないとならない
これにトレーニングで獲得できる特殊能力である、同じタイル数の段を+1できるバランス(3-2-2-1と積めるようになる)や、塔の幅を1つ広げられるワイド(4-3-2-1と積める)などを駆使して塔を作ります。
塔は高さと必須選手の人数によって演技点が決まり、演技点が高いプレイヤーから順に、金、銀、銅のメダルが贈られます。
さらに、必須選手の人数が一番多かったプレイヤーはボーナストークンがもらえます。
【プレイ内容】
しゅだっちさん、まーまゆさん、あっきぃらびっとさん、僕の4人で。
最初に7枚選手タイルが配られます。それを使って適当に塔をひと通り作って遊ぶ初プレイの面々w。
1、2ラウンドは大会は開かれず、選手や能力獲得のみを行う準備ラウンドです。
必須選手がいれば大会にはでれるといっても、高さと必須選手をどれだけ塔に参加させたかで大会の勝ち負けが決まるので、トレーニングで能力を取ってでかい塔を作れるようにしつつ、同じ数字の選手をそろえていくのが基本方針になります。
トレーニングできる能力は、ボード右下のディスクによって示されており、そのディスクがまわることよって毎ラウンド各エリアでトレーニングできる能力が変わっていきます。
ランダムに補充される雇用対象の選手タイルももちろんエリアごとに違いますし(さらにいえば、補充は毎ラウンドではないのでエリア&手番によっては枯れていることもありますし)、移動はスペシャルトークンを使っても1ラウンドに2エリア分しか移動できません。
そして、ラウンド終了時に大会開催エリアに自コマがあった時だけ大会に参加できるので、
・欲しい能力を取れるエリアに行く
・欲しい選手を取れるエリアに行く
・大会開催地で手番を終えている
・移動は最大2歩(スペシャルを移動に使った場合)
がうまくいくように、むっちんくっちんやるわけです。
とはいえ、まーまゆさん、あっきぃらびっとさん、僕の3人は初プレイなので、(ミックスの能力がなければ1つの段には1種類の選手しか配置できないので)いま手元にある選手と同じ数字の選手が雇えそうなところへ移動して雇ってみて、えーっとこういう風な塔になるわけだから…、あれ?これ積めないのか?とかやってると、しゅだっちさんが、それには○○の能力が必要ですねとか、○○のを取れば、こういう風に組むこともできますよなどなどと助言をもらい、「あー、そうすればよかったのか。でもその能力は…」「移動する前にトレーニングしておけば取れますよ」「なるほどー」と序盤は手取り足取りプレイです。
能力は以下の5種類で、能力のレベルをあげれば同じ能力同士で、複数の能力のレベルをあげれば複数の能力同士で自由に組み合わせて塔が作れます。
・バランス:下段と同じ人数で段が作れる(3-2-2-1とか)
・ストロング:下段と同じ数字の選手で段が作れる
・ワイド:塔の幅が増える(4-3-2-1とか)
・ミックス:同じ段に異なる数字の選手を混ぜられる(タイルの大きさはあってないとダメ)
・ベース:一番下に幅制限なしの段が作れる

(この塔だと、ストロングがレベル1、バランスがレベル2あれば作れます)
単に高い塔を作りたいというのであれば、ぶっちゃけた話、序盤であればバランスが一番楽に高さを稼げます。
複数種類の選手を1,2人ずつ雇って、バランスで3-2-2-2-1-1とかのように積んでいけばいいわけです。しかし、バランスだけでは塔に参加できる同じ種類の選手の数を増やしにくい(先の例なら、1~3人しか参加させられない)ので、まだ選手数が少ない序盤ならともかく、後半はストロングやベースなどを混ぜて同じ種類(数字)の選手を多く、塔に参加させられるようにした方がよいです。
みなさんがバランスを習得されている中、僕はストロングを習得。これは後々のことを考えたというよりも、お題に対応するためです。
各地方でランダムに設定されているお題は、塔の形(3-3-2-2-2-1とか)、もしくは習得している能力(ストロング レベル2、バランス レベル3とか)が指定されます。今回は、バランスが必要なお題が1つもなかったので、バランスを伸ばすよりも良いのではないかと判断しました。
そして、3ラウンド目が終わり、最初の大会です。必須選手の数は僕が1番抱えていたものの、バランスのレベルがみんなより低い分、塔の高さで負けて、演技点的には3人が同点1位という結果に。金メダルは獲得できず、銀メダルになりました。
大会の開催地方と、その場所での必須選手はランダムに決まるので、自分に有利な(必須選手数が多い)大会に続けて参加しようとすると、スペシャルを使っても移動距離が足りない場合があります。さらに言えば、スペシャルを使って、ぎりぎりなんとか参加できる場合でも、もちろん負ければ点は入りませんし、3位入賞の銅メダルだと1点しか入らないので、参加できる大会でもあえて見送るという手もあります。
ありますが、そんなことは終わってるからいえること。
ゲーム終了時の得点要素として、どれだけの地方で活躍していたかというのがあります。大会で入賞する、必須選手数で最多をとる、お題を達成するのいずれかで、その地方で活躍したとして、そこにトークンを置けます。んで、よくあるやつですが、埋まってれば埋まってるだけゲーム終了時に得点です。
そんなわけでできるだけ多くの地方で大会に参加したいんだー!と果敢に大会に参加しますが、バランスのレベルをどんどん上げて上に上にと塔を伸ばしてくるあっきぃらびっとさんが続けて上位を取ってきます。
ラウンドが進むに従って、2種、3種と増える必須選手もうまく先を見て必要選手を雇われているようで、ある1種だけなら選手数で勝てても、他の選手数+塔の高さのトータルでは全然追いつけません。
とはいえ、これはお題獲得を優先している結果。
お題からの得点は手間がかかるものほど高く、特に複数能力で2,3レベルが要求されるものなどは、7,8点もらえると、かなり高得点です(大会1位の金メダルで5点です)。
こちらに活路を見出すしかない!と思い、ようやく高得点のお題が獲得できそうになった7ラウンド目。

(7ラウンド開始時)
このラウンドの大会は僕が一番多く持っている10番の選手が必須選手で、かつ、10番の選手は数字が大きく土台にできるので、お題獲得に向けての過程でとったベースの能力で何人でも塔に使えます。
これまでお題獲得に向けて能力集めてきたんだから、お題にいくべきという考えと、10番の選手数で有利なんだから大会でても勝てるんじゃない?という考えが頭の中で行ったり来たりします。
両方できればよかったんですが、雇用する選手の関係で何度考えてもできるのは一方のみ。
しかも、このラウンドは僕がスタートプレイヤー(ラウンドごとに時計回りに交代します)なので他の人の動向をみることもできません。
さんざん悩んだ結果、大会に参加することにしました(他の人の動向見れないなら、動向関係ないお題達成にしとけばいいじゃんと今は思います)。
そして、結果は10の選手の数では勝ったものの、3位入賞すらできず! なんてこった!
さて残りは3ラウンドなので、大会も残り3回です。
この時点で埋まってない(僕が活躍できてない)地方は3つ。それなら1ラウンドに1地方ずつ回れば全部埋めれそうかというと、必須選手の関係からこのラウンドは一番東の端の地方の大会に参加したく、しかし、残りの2つは西の端の地方なので、いったん東の端の地方に行くと西の端まで一気に移動するような移動力はありません。
じゃあ、1つよりも2つの方が点数伸びるのだから西にいけばいいかというと、西の地方で行われる大会は僕に不利(必須選手が少ない)と、どうしようもありません。
どうしようもないものはどうしようもないので、このラウンド(8ラウンド目)は東の地方の大会に出場し、9ラウンド目は大会参加をあきらめ、最終ラウンドとなる10ラウンドに大会出てゲーム終了というプランでいくことにしました。
問題は、僕が出るつもりの大会での必須選手、今は手元にかなりの数があるんですが、これから向かう東の地にはぼちぼちしかないので、それほど雇用できそうになさそうな点。はてさてどうなるか…。
嫌な予感は的中し8ラウンド目は、トップの点数になったもののまーまゆさんと同点だったため、もらえたのは銀メダル。9ラウンド目はお題達成だけでお茶を濁し、そして最終10ラウンド目。
お題達成と大会出場を同時にこなし、これで1位もとれれば…と夢を見ましたが、またまーまゆさんと同点w。

(これがうちのチームの集大成じゃああ)
その後の最終得点計算の結果、序盤に複数大会で1位をとり、さらに全地方で活躍したあっきぃらびっとさんが頭1つ飛び出る形で勝利されました。

(赤色の星があっきぃらびっとさんの点数。残り三人は団子状態です)
【感想】
人間の塔を作るというテーマと微妙に大きさの違うタイルで表現されたそれを積んで実際に塔(さすがに平面上でですが)を作るというところだけで、もう面白いですし、実際に楽しいゲームです。
ゲーム的には、いま出る大会でどうすれば高得点が取れるのか、今あるものをどう使って塔を作るか?というのが超短期的な目標というか、パズルですが、実際にはこの超短期目標に向かって、どの大会に出るのか、どのタイルを雇用するのか、どの能力を取ればいいのかと、いろんな要素が絡んできて、どこまで先のことをどこまで考えればいいのかも含めてしっちゃかめっちゃかになります。
とはいえ、各アクションは1回ずつしか行えなかったり、移動力が制限されていたりと、なんでも好きにできるわけではないですし、選手の補充が数ラウンドおきにランダムである程度は考える範囲が限られるので、『自分でできる範囲で』パズルを組み立てることになります。
一度ずつしかできないといっても、アクションの組み合わせだけでも数パターンあり、どれもこれもやりたいので、
「この大会で有利な選手は隣の地方にいるから、まず隣の地方に行って、そうしたらXと○の選手が手に入るから塔の形は…、あ、駄目だ。今の能力だと○が無駄になっちゃう…。あ!Cの能力を先にとれば○も使えるぞ! あれ?Cがとれる地方はこっちか、駄目だ! 取れるのはAかBだった。いや、御代達成には遠くなるけどAの能力取るか…。じゃあ、まず、Aをとってから隣の地方に行って、それから選手を雇用してと。あ、この地方のお題取れるじゃん! いやいやスペシャルは移動に使うんだからお題は達成できないんだって。いや、それでもなんとかならんかな?」
とキリがないですw。
また、これは良い点、悪い点あると思いますが、手番にできるのが、1アクションずつではなく、1ラウンドにできること全部やってから手版交代なので、いざ手番がはじまらないと盤面や他プレイヤーの手元の様子がどうなっているかは全くわかりません。思いもよらない方向から、あー、そういう手あるのねーと驚くこともかなりあります。
僕は他人の手番でがらっと盤面が変わるゲームだとどうせいくら考えてもどうにもならんと考えるので、必要以上の長考を封じてくれていると解釈するのですが、手番が来る度にどうすればいいのか考え直しになるのは結局長考につながっているのでは?という気もします。たぶん人によるのでようわかりません。
システムがゲーム上の無駄な行動をそぎ落とし簡略化されたアクションの中から選択するような形式のゲームが増えてきている中で、システムはすべての枠だけを提示し、プレイヤーがやりたいことをほぼ全部プレイヤーのやりたいようにやらせるというちょっと懐かしい感じのゲームです。
しかし、流行とか関係なく、アクションをどう組み合わせるのか考え、さらに手に入れたものをどう組み合わせるのか考える、そういうゲームも確かに面白かったんだよな!と(今の日本だと絶対にありえない人間の塔というテーマもあいまって)プレイ中は妙にノスタルジックな気持ちになりました。

(4人でインスト込み2時間くらい)
【概要&ルール】
組体操で高い塔を作るカステイ(Castell)は人間の塔と呼ばれるスペインのカタルーニャ地方伝統的なモノであり、1年を通じて祭りなどで披露される。そのカステイグループの1グループをひきいてカタルーニャ地方を巡業し、各地で人間の塔を築くのだ!
プレイヤーはカステイチームのオーナーとなり、スペイン(カタルーニャ)の各地を回り、チームメンバーを新たに雇ったり、大会に出場するなどして勝利点を稼ぐゲームです。
プレイヤーは手番に以下のアクションを任意の順番に1回ずつ行います。
・移動:隣のエリアに自コマを移動させます。
・雇用:自コマがあるエリアに置かれている選手タイルから任意の2枚を獲得します。
・トレーニング:ボード上のディスクで示されている自コマがあるエリア、もしくは全エリアの特殊能力1つを新たに獲得、またはレベルアップさせます。
・スペシャル:スペシャルトークン1つを捨てることによって、移動を再度行う、自コマのあるエリアの選手タイル1つを獲得する、自コマのあるエリアのお題カードを1つ獲得する(お題を満たしている必要あり)のいずれか1つを行う。
全プレイヤーが1回ずつ手番を行ったら大会の解決をし、次ラウンドに進みます。
規定のラウンドが経過したらゲーム終了です。
ゲーム中の最高演技点に、手に入れたお題カードの点、どの地方で名声を得たかの点、メダル点を加算し、最も点数の高いプレイヤーが勝利します。
●大会について
大会は3ラウンド以降、毎ラウンド開催されます。ボード上に開催されるエリアと、必須選手の数字が示されています。
ラウンド終了時に自コマが開催エリアにあるプレイヤーは、選手タイルを縦方向に配置して人間の塔を作ります。
人間の塔を作る際の基本ルールは以下です。
・3-2-1と階段状になるように積む。
・下の方が数字の大きい(タイルが大きい)選手でないとならない
・1つの段は同じ数字の選手でないとならない
・必須選手の数字の選手タイルが1枚以上ないとならない
これにトレーニングで獲得できる特殊能力である、同じタイル数の段を+1できるバランス(3-2-2-1と積めるようになる)や、塔の幅を1つ広げられるワイド(4-3-2-1と積める)などを駆使して塔を作ります。
塔は高さと必須選手の人数によって演技点が決まり、演技点が高いプレイヤーから順に、金、銀、銅のメダルが贈られます。
さらに、必須選手の人数が一番多かったプレイヤーはボーナストークンがもらえます。
【プレイ内容】
しゅだっちさん、まーまゆさん、あっきぃらびっとさん、僕の4人で。
最初に7枚選手タイルが配られます。それを使って適当に塔をひと通り作って遊ぶ初プレイの面々w。
1、2ラウンドは大会は開かれず、選手や能力獲得のみを行う準備ラウンドです。
必須選手がいれば大会にはでれるといっても、高さと必須選手をどれだけ塔に参加させたかで大会の勝ち負けが決まるので、トレーニングで能力を取ってでかい塔を作れるようにしつつ、同じ数字の選手をそろえていくのが基本方針になります。
トレーニングできる能力は、ボード右下のディスクによって示されており、そのディスクがまわることよって毎ラウンド各エリアでトレーニングできる能力が変わっていきます。
ランダムに補充される雇用対象の選手タイルももちろんエリアごとに違いますし(さらにいえば、補充は毎ラウンドではないのでエリア&手番によっては枯れていることもありますし)、移動はスペシャルトークンを使っても1ラウンドに2エリア分しか移動できません。
そして、ラウンド終了時に大会開催エリアに自コマがあった時だけ大会に参加できるので、
・欲しい能力を取れるエリアに行く
・欲しい選手を取れるエリアに行く
・大会開催地で手番を終えている
・移動は最大2歩(スペシャルを移動に使った場合)
がうまくいくように、むっちんくっちんやるわけです。
とはいえ、まーまゆさん、あっきぃらびっとさん、僕の3人は初プレイなので、(ミックスの能力がなければ1つの段には1種類の選手しか配置できないので)いま手元にある選手と同じ数字の選手が雇えそうなところへ移動して雇ってみて、えーっとこういう風な塔になるわけだから…、あれ?これ積めないのか?とかやってると、しゅだっちさんが、それには○○の能力が必要ですねとか、○○のを取れば、こういう風に組むこともできますよなどなどと助言をもらい、「あー、そうすればよかったのか。でもその能力は…」「移動する前にトレーニングしておけば取れますよ」「なるほどー」と序盤は手取り足取りプレイです。
能力は以下の5種類で、能力のレベルをあげれば同じ能力同士で、複数の能力のレベルをあげれば複数の能力同士で自由に組み合わせて塔が作れます。
・バランス:下段と同じ人数で段が作れる(3-2-2-1とか)
・ストロング:下段と同じ数字の選手で段が作れる
・ワイド:塔の幅が増える(4-3-2-1とか)
・ミックス:同じ段に異なる数字の選手を混ぜられる(タイルの大きさはあってないとダメ)
・ベース:一番下に幅制限なしの段が作れる

(この塔だと、ストロングがレベル1、バランスがレベル2あれば作れます)
単に高い塔を作りたいというのであれば、ぶっちゃけた話、序盤であればバランスが一番楽に高さを稼げます。
複数種類の選手を1,2人ずつ雇って、バランスで3-2-2-2-1-1とかのように積んでいけばいいわけです。しかし、バランスだけでは塔に参加できる同じ種類の選手の数を増やしにくい(先の例なら、1~3人しか参加させられない)ので、まだ選手数が少ない序盤ならともかく、後半はストロングやベースなどを混ぜて同じ種類(数字)の選手を多く、塔に参加させられるようにした方がよいです。
みなさんがバランスを習得されている中、僕はストロングを習得。これは後々のことを考えたというよりも、お題に対応するためです。
各地方でランダムに設定されているお題は、塔の形(3-3-2-2-2-1とか)、もしくは習得している能力(ストロング レベル2、バランス レベル3とか)が指定されます。今回は、バランスが必要なお題が1つもなかったので、バランスを伸ばすよりも良いのではないかと判断しました。
そして、3ラウンド目が終わり、最初の大会です。必須選手の数は僕が1番抱えていたものの、バランスのレベルがみんなより低い分、塔の高さで負けて、演技点的には3人が同点1位という結果に。金メダルは獲得できず、銀メダルになりました。
大会の開催地方と、その場所での必須選手はランダムに決まるので、自分に有利な(必須選手数が多い)大会に続けて参加しようとすると、スペシャルを使っても移動距離が足りない場合があります。さらに言えば、スペシャルを使って、ぎりぎりなんとか参加できる場合でも、もちろん負ければ点は入りませんし、3位入賞の銅メダルだと1点しか入らないので、参加できる大会でもあえて見送るという手もあります。
ありますが、そんなことは終わってるからいえること。
ゲーム終了時の得点要素として、どれだけの地方で活躍していたかというのがあります。大会で入賞する、必須選手数で最多をとる、お題を達成するのいずれかで、その地方で活躍したとして、そこにトークンを置けます。んで、よくあるやつですが、埋まってれば埋まってるだけゲーム終了時に得点です。
そんなわけでできるだけ多くの地方で大会に参加したいんだー!と果敢に大会に参加しますが、バランスのレベルをどんどん上げて上に上にと塔を伸ばしてくるあっきぃらびっとさんが続けて上位を取ってきます。
ラウンドが進むに従って、2種、3種と増える必須選手もうまく先を見て必要選手を雇われているようで、ある1種だけなら選手数で勝てても、他の選手数+塔の高さのトータルでは全然追いつけません。
とはいえ、これはお題獲得を優先している結果。
お題からの得点は手間がかかるものほど高く、特に複数能力で2,3レベルが要求されるものなどは、7,8点もらえると、かなり高得点です(大会1位の金メダルで5点です)。
こちらに活路を見出すしかない!と思い、ようやく高得点のお題が獲得できそうになった7ラウンド目。

(7ラウンド開始時)
このラウンドの大会は僕が一番多く持っている10番の選手が必須選手で、かつ、10番の選手は数字が大きく土台にできるので、お題獲得に向けての過程でとったベースの能力で何人でも塔に使えます。
これまでお題獲得に向けて能力集めてきたんだから、お題にいくべきという考えと、10番の選手数で有利なんだから大会でても勝てるんじゃない?という考えが頭の中で行ったり来たりします。
両方できればよかったんですが、雇用する選手の関係で何度考えてもできるのは一方のみ。
しかも、このラウンドは僕がスタートプレイヤー(ラウンドごとに時計回りに交代します)なので他の人の動向をみることもできません。
さんざん悩んだ結果、大会に参加することにしました(他の人の動向見れないなら、動向関係ないお題達成にしとけばいいじゃんと今は思います)。
そして、結果は10の選手の数では勝ったものの、3位入賞すらできず! なんてこった!
さて残りは3ラウンドなので、大会も残り3回です。
この時点で埋まってない(僕が活躍できてない)地方は3つ。それなら1ラウンドに1地方ずつ回れば全部埋めれそうかというと、必須選手の関係からこのラウンドは一番東の端の地方の大会に参加したく、しかし、残りの2つは西の端の地方なので、いったん東の端の地方に行くと西の端まで一気に移動するような移動力はありません。
じゃあ、1つよりも2つの方が点数伸びるのだから西にいけばいいかというと、西の地方で行われる大会は僕に不利(必須選手が少ない)と、どうしようもありません。
どうしようもないものはどうしようもないので、このラウンド(8ラウンド目)は東の地方の大会に出場し、9ラウンド目は大会参加をあきらめ、最終ラウンドとなる10ラウンドに大会出てゲーム終了というプランでいくことにしました。
問題は、僕が出るつもりの大会での必須選手、今は手元にかなりの数があるんですが、これから向かう東の地にはぼちぼちしかないので、それほど雇用できそうになさそうな点。はてさてどうなるか…。
嫌な予感は的中し8ラウンド目は、トップの点数になったもののまーまゆさんと同点だったため、もらえたのは銀メダル。9ラウンド目はお題達成だけでお茶を濁し、そして最終10ラウンド目。
お題達成と大会出場を同時にこなし、これで1位もとれれば…と夢を見ましたが、またまーまゆさんと同点w。

(これがうちのチームの集大成じゃああ)
その後の最終得点計算の結果、序盤に複数大会で1位をとり、さらに全地方で活躍したあっきぃらびっとさんが頭1つ飛び出る形で勝利されました。

(赤色の星があっきぃらびっとさんの点数。残り三人は団子状態です)
【感想】
人間の塔を作るというテーマと微妙に大きさの違うタイルで表現されたそれを積んで実際に塔(さすがに平面上でですが)を作るというところだけで、もう面白いですし、実際に楽しいゲームです。
ゲーム的には、いま出る大会でどうすれば高得点が取れるのか、今あるものをどう使って塔を作るか?というのが超短期的な目標というか、パズルですが、実際にはこの超短期目標に向かって、どの大会に出るのか、どのタイルを雇用するのか、どの能力を取ればいいのかと、いろんな要素が絡んできて、どこまで先のことをどこまで考えればいいのかも含めてしっちゃかめっちゃかになります。
とはいえ、各アクションは1回ずつしか行えなかったり、移動力が制限されていたりと、なんでも好きにできるわけではないですし、選手の補充が数ラウンドおきにランダムである程度は考える範囲が限られるので、『自分でできる範囲で』パズルを組み立てることになります。
一度ずつしかできないといっても、アクションの組み合わせだけでも数パターンあり、どれもこれもやりたいので、
「この大会で有利な選手は隣の地方にいるから、まず隣の地方に行って、そうしたらXと○の選手が手に入るから塔の形は…、あ、駄目だ。今の能力だと○が無駄になっちゃう…。あ!Cの能力を先にとれば○も使えるぞ! あれ?Cがとれる地方はこっちか、駄目だ! 取れるのはAかBだった。いや、御代達成には遠くなるけどAの能力取るか…。じゃあ、まず、Aをとってから隣の地方に行って、それから選手を雇用してと。あ、この地方のお題取れるじゃん! いやいやスペシャルは移動に使うんだからお題は達成できないんだって。いや、それでもなんとかならんかな?」
とキリがないですw。
また、これは良い点、悪い点あると思いますが、手番にできるのが、1アクションずつではなく、1ラウンドにできること全部やってから手版交代なので、いざ手番がはじまらないと盤面や他プレイヤーの手元の様子がどうなっているかは全くわかりません。思いもよらない方向から、あー、そういう手あるのねーと驚くこともかなりあります。
僕は他人の手番でがらっと盤面が変わるゲームだとどうせいくら考えてもどうにもならんと考えるので、必要以上の長考を封じてくれていると解釈するのですが、手番が来る度にどうすればいいのか考え直しになるのは結局長考につながっているのでは?という気もします。たぶん人によるのでようわかりません。
システムがゲーム上の無駄な行動をそぎ落とし簡略化されたアクションの中から選択するような形式のゲームが増えてきている中で、システムはすべての枠だけを提示し、プレイヤーがやりたいことをほぼ全部プレイヤーのやりたいようにやらせるというちょっと懐かしい感じのゲームです。
しかし、流行とか関係なく、アクションをどう組み合わせるのか考え、さらに手に入れたものをどう組み合わせるのか考える、そういうゲームも確かに面白かったんだよな!と(今の日本だと絶対にありえない人間の塔というテーマもあいまって)プレイ中は妙にノスタルジックな気持ちになりました。