カナルマニア

100211_1920~01
※ファーストプレイヤーは赤色を使うこととルールにありますが、華麗に黄色と緑でプレイしてます。
(初プレイ。2人でインスト込み3時間)

【概要】
18世紀後半から19世紀初頭、イギリス。
産業革命の到来とともに石炭等の資源やそれらをもとに作られた生産物を大量かつ安全、しかも安価に輸送する手段が必要となっていた。鉄道はまだ登場しておらず、馬車では要求は満たせなかった。つまり、運河の重要性が高まり、都市間をつなぐ運河が次々と作られ、利用されることとなったのだ。
プレイヤーは、議会と契約を結び、技師の腕を有効活用することで運河を建設し、イギリスの産業の振興への貢献度合いを競うのだ。

簡単に言うと、運河王に俺はなる!です。

【ルール】
運河の敷設とその運河を使った荷物の運搬で最も得点を稼いだプレイヤーが勝利。

各プレイヤーの1ターンは3フェイズで構成されます。
公式にはフェイズに名前はありませんが、経営陣のフェイズ、現場のフェイズ、運搬部のフェイズというイメージです。

まずフェイズ1こと経営陣のフェイズでは、以下の3つから1つを選択して実行します。
1-1 契約カードの取得
1-2 技師の交換
1-3 場の建築カードの交換

「1-1 契約カードの取得」は、議会に並んでいる(場に出ている)契約カードから1枚取得する行動です。運河は契約カードに書かれたルートでしか敷設することができないので、自分の引きたい運河を決める行動ともいえます。手元における契約カードは最大2枚で、基本的に1枚ずつしか取得できません。ただし、場に出ている契約カードが2枚以下で、手元に1枚も契約カードがない場合、一度の行動で2枚取得することもできます。

また、プレイヤーは契約カードを取得した時点で、カードに書かれた始点/終点の都市のいずれかに作業船を置きます。

「1-2 技師の交換」は、自分が雇っている技師を他プレイヤーまたは場の技師と交換する行動です。他プレイヤーに拒否権はないので、必要な技師は自由に交換できます。

「1-3 場の建築カードの交換」は、場に出ている建築カードを全て捨て札にし、新たに山札から5枚を場に出す行動です。

次に、フェイズ2こと現場フェイズでは、以下の2つから1つを選択して実行します。
2-1 建築カードの取得
2-2 運河の敷設

「2-1 建築カードの取得」は、場に出ている建築カードから3枚を選んで手札にいれる行動です。
場にでているカードが無くなった場合は、新たに5枚を山札から場に出し、3枚に不足している分を新たな5枚から選んで取得します。取得したカードに荷物の絵が書いてあった場合、2都市に荷物キューブを1つずつ置きます。キューブを置く都市には、都市がシティかタウンか、運河が接続されているか、荷物が既に置かれているかといった事項をもとに優先度が決まり、優先度の高い都市からキューブを置きます。優先度が同じ場合は、建築カードを取得したプレイヤーが置く都市を選択します。

「2-2 運河の敷設」は、建築カードをプレイすることで運河を引く行動です。
1ターン中にプレイする建築カードの枚数に制限はありません。引きたいだけ引くことができます。
運河は作業船に隣接するいずれかのマスに引くことができます(始点から引き始めて、途中から終点側から引くということはできないということです)。
ボード上には平地と難所が存在し、それぞれ引ける運河が異なりますし、同じ平地であっても、同じ運河を隣あわせで置くことは禁止されています。
(平地用2種、難所用2種の運河があります)

最後のフェイズ3こと運搬部フェイズでは、
「3-1 荷物キューブの運送」が実行できます。
建築カード取得時に都市に置かれた荷物を運河を使って、運送するアクションです。
運送時に使われた都市数が得点になります。(荷物が最初に置かれていた都市も含めるので、隣の都市まで運ぶだけで2点です)
無論、都市間が運河でつながっていなければ運送できませんが、運送時に使用する運河は自分の運河である必要はありません。
最終目的地として都市に運ぶ際に、自分の運河を使えばよいとなっています。
ただし、他プレイヤーの運河を使えば、その部分に関しては、他プレイヤーの得点になりますが。

また、各フェイズ独自の選択肢に加えて、
「X-X 山札の一番上の建築カードの取得」も可能です。
(つまり、フェイズ1は4つ、フェイズ2は3つ、フェイズ3は2つの選択肢があることになります)

【プレイ内容】
ボードの北側に僕が、南側に相方が座ったからというわけかは定かではありませんが、序盤は、僕が北側に、相方が南側に運河を引く流れからスタートしました。

相方が技師の交換を選択し、難所に運河を引く際に必要となるカード枚数を減らす技師を手元に入れ、素早く難所を通過すれば、僕は測量技師カード(オールマイティーの建築カード)を2枚分の建築カードに変える技師を選択することで、難所を突破します。

相方は荷物運がなく、僕の運河が接続されている都市に優先的に置かなければならない荷物ばかりが登場し、そのせいで3,4点差ではありますが、常に僕が得点をリードする展開で中盤まで進みました。

僕は北部に運河がかたまるよう契約を選択していき、マンチェスター、リーズを中心に3,4都市連結の運河網が完成しました。相方はそれに危機感を覚えたのか、南部だけでなく、北部にも進出してきました。その結果、北部は相方と僕の運河が絡み合うような形で配置され、荷物も奪い合いのような状況が生まれました。
しかし、僕はやや北寄りの中央部にあるリバプールから北部への運河を完成させ、相方の邪魔なく、長距離の荷物を運搬させるルートができあがってしまいました。

一見順調ですが、実は、場に良い契約カードが出ておらず、このまま行くと自分の作った運河の上にもう一度運河を引くことになりそうでした。
(運河の上に運河を引くことはできるが、必要となる建築カード枚数が増える)
とりあえず、手元の契約カードを1枚だけにして、問題を先延ばししましたが、手持ちの2枚のうち、1枚は達成を諦めて捨て契約にして、もう1枚の契約だけでやっていくしかないか…と思っていた矢先、相方が引き続き北部の僕の運河網に割り込む作戦をやっていたらしく、困っていた契約カードを全て取ってくれました。

新しく場に出てきたカードには、中央部と北部を更につなげる契約があったので、それを取得し、ラッキーと思っていたところ、相方が「あっ」といいます。

???と思い、見てみると、難所にひくための運河の2種類のうち、1種類がなくなってしまったようです。
これで、1,2ターンを無駄にした(建築カードを取りなおしたため)相方を一気に置き去りにして勝利しました。

【感想】
3時間やっていた割にえらい淡泊な印象が残りました。
それはおそらく、”自分の意志の入りこむ余地の少なさ”のせいだと思います。
カードの取得は基本的に場から取るため、自分で選択していることはその通りですが、契約カードは場に常に5枚あるわけではなく、場からなくなったら補充というルールのため、選択肢は4つ以下であることがほとんどです。
しかも、自分の運河を長くする(荷物の運搬での得点を増やす)ことが、有利なことがあからさまにわかるので、「自分で選択」というよりも「これしかないから選択」という感がします。

さらに、建築カードは契約カードで示されたルートに沿って効率的にひけれるようカードを取るの1択です。契約カードに運河の最大長が決められており、ほぼ最短経路をひかないとこの最大長を超えてしまうので、独自の工夫を盛り込む余裕はないので、これも自分がそう選ぶというよりも、契約カード上の記述から選択させられているに近いことになり、上記の通り、契約カードの選択肢が少ないため、やはり自分の意志の入りこむ余地はさほどありません。

と、苦言を呈していますが、プレイ感覚は決して悪くありません。
既にリプレイがしたくてしたくてたまりませんし、複数人のプレイも早くやりたいです。
ただ、このプレイ欲求は、重いゲームをプレイした時のような、ひたすら思考して、相手の動向に気を使ってという”ボードゲームをやった!”という満足感にひたるためというよりも、運河をひくことが楽しい、荷物を運ぶことが
楽しいという、もっと単純なものから来ているようです。
上記の文句はもっと思考する方向を強化しても良いのではということなのですが、それとは関係なしに十分に楽しい部分が、このゲームにはあります。

テーマの再現性ということが稀にボードゲームを語る上でのキーワードになりますが(そして、そのたびにクニツィアが槍玉にあげられますがw)、カナルマニアはそういった面ではかなりのものです。
そして何より、建設、運搬というテーマにも関わらず、お金が出てこないことは、画期的で、煩わしいこと抜きで”運河敷設ごっこ”に没頭することができる大きな要因だと思います。

無論、勝つために頭は使いますし、プレイ人数が増えることで、他プレイヤーへの邪魔がもっと有効になったり(2人だと、邪魔してる間に自分の手を進めた方が有効な場面も多いので)と展開次第では、のんきに”ごっこ遊び”などと言っている余裕はなくなるかもしれませんが、こういったシンプルな仕組みで、十分な”ごっこ遊び”を楽しめるゲームは素晴らしいと思いました。
キャメロットを覆う影や薔薇の名前とかの原作もの(または原作に近い物語があるもの)も、”ごっこ遊び”ではありますが、”ごっこ遊び”として気分を盛り上げながら遊ぶものと、遊ぶうちにいつの間にか”ごっこ遊び”が満喫できているものでは大きく異なると考えています。
カナルマニアは言うまでもなく後者です。

真面目に戦術とかを考えると、相方も言っていたことですが、契約カードの2枚取りを有効に使えるタイミングを選んだり、その際に生じる相手とのにらみ合いを特殊契約カード(開始時に各プレイヤーに配られる)を消費することで耐えるということになります。
あとは、荷物を配置する際の優先度は、シティ>タウンなので、シティにつながる運河を先にひいて、シティの荷物を優先的に運搬するとかも大事かもしれません。

まあ、戦術的なところは複数人プレイをするまでは正直何とも言えません。
2人だと色んなところがぬるいので。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
-------------------------
連絡先:hidarigray@gmail.com
※当blogはリンクフリーです

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

QLOOKアクセス解析