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サンド・オブ・タイム/ The Sands of Time

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(3人でインスト込み4時間ほど)
 
【概要&ルール】
 
この世の中は諸行無常。ラウンドの頭に手に入ったリソースが全て自分の手番が始まる前に上家に略奪されることもある。南無ー。
 
ある文明を率いて、建築、文化、戦争のいずれかの分野でうちの国はすごいんだぞと知らしめる(点数を取る)ゲームです。
 
ゲームは3つの王朝で構成され、王朝は複数の世代で構成されます。
各ラウンドの終わりに世代が終わったかの判定があり、一定ラウンドが経過した後、世代が変わるタイミングで王朝も変わります。
 
各ラウンド開始時に、プレイヤーは2枚のアクションカードを選択し、自分の手番がきたら公開、カードの内容でアクションを行います。
全員が1度ずつ手番を行ったら王朝トラックと世代トラックが1ずつ進みます。この時、ダイスを振り、世代トラックに記載されている閾値以下の目が出たらその世代は終了し、世代トラックはリセットされます。さらにこの時王朝トラックが一定数進んでいれば目標カードの達成確認があり、その後、次の王朝に移ります。
 
・アクションカードの扱い
 
各ラウンドでプレイする2枚のカードは、11種のアクションカードと3種のアンロックカードから選びます。
アクションカードは実行後、捨て札になるが、アンロックカードは場に残ります。
アクションカードには常に実行できる内容とアンロック時のみ実行できる内容が併記されており、該当のアンロックカードをプレイ済の時のみ、アンロック時のアクションが実行できる。
 
アクションカードはアンロックカードも含め世代終了時に手札に戻ります。基本的に同世代中、同じアクションカードはプレイできませんが、不満トラックを進めることでプレイ済のカードを1枚再利用できます。
 
・偉業カードと達成
 
主な得点源は偉業カードに記載された目標を達成することです。アクションカードの中に偉業カードをプレイするというアクションがあり、それを使ってプレイします。偉業カードは達成の難しさに応じて7種類あり、最初から各プレイヤーが持っています(かつ、使ってもなくなりません)。
王朝の終了時に各プレイヤーがプレイ済の偉業カードの内容を確認し、自分がプレイした偉業カードの目標を達成していれば、偉業カードに書かれた点数を獲得できます。
ただし、達成するにはプレイした偉業カード以上に自文明の偉業レベルを上げておく必要があります。
 
3王朝分(つまり3回)偉業カードの達成で得点したらゲーム終了で、最も点数の高いプレイヤーが勝利します。
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(写真の向きが悪いですが、上の方にあるボードが偉業レベルを示すトラックと偉業カードをプレイするところ。手前の6列くらい並んでるのは各カテゴリに対応した技術カード)
 
【プレイ内容】
 
タロ吉さん、ウキンさん、僕の3人で。
 
タロ吉さん、ウキンさんは2回目。僕は3回目です。
 
まずセットアップで最初に自国になる3つのエリアを決めます。
各エリアは初期セットアップ時にランダムに産出するリソースとその上限が決まっています。リソースはお金と麦の2種類ですが、今回、建築に特化したプレイをしたかったので、建築に使うお金がたくさんでるエリアを取りました。
 
しかし、今回は上限の高いエリアがマップの一部に偏っていたため、ウキンさん、タロ吉さんも近くのエリアにというか、みんな隣接した状態でのスタートになりました。
 
このゲームでは1度建築した建物は何があっても壊れることなく、そのエリアに残り続けます。つまり、建物をたくさん建てて、ひゃっほーと浮かれていても、ワンパン殴られたらその全ての建物は他プレイヤーにエリアごと奪われてしまうわけです。
そんなわけで、他プレイヤーが近くにいるのはプレッシャーでしたが、スタート前にもらえる技術も建築カテゴリ(※)のものを選択しました。農民コマを2つ捨てることで建築コストを下げる技術です。
 
※得点の元になる偉業や技術は文化、建築、戦争という3つのカテゴリにわかれています。
 
お、ひだりさんは建築ですか…。これは殴らないとダメですねえという顔を(僕の気のせいかもしれませんが)されるおふたり。
 
初期の技術、タロ吉さんは文化、ウキンさんは戦争カテゴリのを獲得されました。
 
技術はツリー状になっており、技術アクションを行うことでどんどん高いレベルの技術を習得できるのですが、そのカテゴリの偉業レベルが一定値以上である必要があるので、基本的にその技術と同じ偉業レベルを上げることになります。
さらにいえば、偉業レベル=達成可能な偉業カード(点数になる目的カード)の上限なので、最初に獲得した技術と同じカテゴリの得点に結びつく行動をしていくことになります。
 
つまり、建築の技術を取った僕は、建築カテゴリの得点条件である
・首都に建てた建物レベルの合計
・建築した建物&獲得した技術についてる噴水アイコン数の合計
を伸ばすようなアクションをとるということで、
 
戦争カテゴリのウキンさんは
・自国のエリア数
・盤面上の自コマ数合計
 
文化カテゴリのタロ吉さんは
・交易アイコン上のキャラバンコマ数
・獲得した技術や建物についてる竪琴アイコン数の合計
 
を伸ばすような行動をすることが得点につながります。
 
噛み砕いていうと、建物カテゴリの僕は建築しまくる、戦争カテゴリのウキンさんは攻撃&併合で自エリアを増やしまくる、タロ吉さんはキャラバン引きまくりつつ、技術を上げる(たまに建築もする)ということになります。
 
建物はエリアについてる&奪い取られるリスクがあるということは書きましたが、ゲームを通して3回しか得点機会がないので、ある程度得点要素に集中してリソースを注ぎ込む必要があります。
 
徴兵もして戦争国家まっしぐらのウキンさんが僕の国を攻撃して、建物が建ったエリアを奪われる恐れはありましたが、エリアを奪えば得点リソースがなくなる建築カテゴリと異なり、文化カテゴリの得点リソースであるキャラバンと技術はいったん作ったり獲得したりしてしまえばなくなることはありません。そういうわけで、文化カテゴリで点数を取ろうとしているタロ吉さんに対しては、キャラバンを作るのに必要なリソースを削るなどのねちねちとした嫌がらせを序盤から仕掛けていくのが重要と思われます。
 
それを考慮されたのか、とりあえず目立っている僕だけでなくタロ吉さんのエリアに対しても略奪(自分の全ての兵士コマを隣接エリアに移動させて移動先のエリアの持ち主の資源を1コマにつき1つ奪う)を行われてました。
 
僕は得点要素としてわかりやすい『首都に建てた建物レベルの合計』を優先して伸ばすことにして、首都の隣のエリアに隣接およびそのエリアでの建築コストをマイナス1する効果の建物を建設しました。この後、首都エリアに高レベルの建物を建てまくる狙いです(各エリアに建てられる建物数は決まっている&コストを下げる建物は建物レベルが低かったので、首都に直接建てるのはやめました)。
 
しかし、ルール上、世代(ラウンドみたいな単位)が終わらないと同じアクションを実施できない(実施できないことはないが民衆の不満というパラメータがたまる)ので、コスト下げ建物を建てた分、この王朝(複数ラウンドで構成され、1ゲーム3王朝で構成される。各王朝の最後にだけ得点機会がある)中に狙っていたところまで建物を建てられるか微妙なことに。
 
1世代の間に何手番あるかは、ダイスで決まります。
1世代は1~4手番で構成され、2,3手番目の終了時にスタートプレイヤーがダイスを振って、目標値を下回れば世代終了、次の世代にという流れで、世代終了時に王朝トラック上でマーカーが次の王朝まで進んでいれば今の王朝が終了し、得点計算に入ります。
 
あと1手番で王朝トラックが次の王朝にまで進んでしまうので、この手番で世代が終わって、ぎりぎり今の王朝の間にもう1世代分アクション出来ないかなーと思っていたところ、ウキンさんが見事?世代終了の判定に成功して、もう1世代行われることに。
これでなんとか狙っていたレベルの偉業カードが達成できるところまで首都の建物レベルの合計数をあげられそうです。
ここで悲喜こもごもが発生します。タロ吉さんは世代がここで終わらず、王朝がすぐに終わると考えられていたようで、ちょっと控えめなレベルの偉業カードをプレイされていた模様。
 
もう1世代あるんだったら、その分のアクションでもう少し上のレベルの偉業カードが達成できたのになあと若干悔しそうです。
 
そんなわけで、最初の王朝で最大限頑張れた僕が第一王朝終了時の得点計算ではトップに。ウキンさんはここで偉業カードをプレイしてもわずかな点しか取れないしと偉業カードをプレイする分のアクションを自文明の発展に充てたようでした。
 
といっても、僕が7点、タロ吉さんが3点、ウキンさんが0点という低いレベルの争いではありましたが。
(得点トラックは1周100点ある&偉業カード1枚達成で最大28点稼げるゲームです)
 
まあ、たかだか7点とはいえ、トップであることには間違いないので、「じゃあ、ひだりさんの首都を攻撃して得点要素なくしましょうか」という流れに。
 
ウキンさんもタロ吉さんも初期配置が近かったので、攻撃しようと思えばすぐに攻撃できそうな位置にいらっしゃるんですよね…。
 
口八丁でごまかすにも流石に限界で、近いうちに殴られるのは間違いありません。
 
僕の文明の兵士は初期配置の3コマしかおらず、これで防衛するのは流石にちょっと厳しいです。徴兵して兵士を増やす必要があります。
ここで重要になるのがカテゴリのアンロックです。
 
アクションカードは偉業のカテゴリと対応づけられており、対応するカテゴリをアンロックしている場合、強化されたアクションを実行できます。徴兵アクションであれば、通常は1金払って兵士を1コマ配置するのみですが、戦争カテゴリをアンロックしていれば、通常の兵士1コマに加え、全ての自エリアで1金払って兵士コマと農民コマのコンバートが行えます。
つまり、僕はいま3エリア持っているので、戦争カテゴリをアンロックして徴兵アクションをすれば兵士コマを最大で4つ増やすことができます。
アンロックしなければ1回のアクションで1コマしか増やせないので、4回分のアクションを1回に圧縮したことになります。
 
じゃあ、アンロックすればいいじゃんという話ではあるんですが、アンロックは該当カテゴリの技術を上げてアンロックの技術を獲得するか、アクションカードの代わりにアンロックカードをプレイするかしかありません。僕は戦争カテゴリの技術を上げてないので技術でのアンロックは無理なため、戦争カテゴリのアンロックカードをプレイするしかないわけなんですが、プレイできるアンロックカードは1世代に1枚のみなので、僕が伸ばそうとしている建築カテゴリのアンロックカードはプレイできないということになります。
 
建築カテゴリのアクションカードはアンロックで追加される効果は限定的で、いまは不要なので、まあ、効果的にはいいんですが、アンロックカードにはもう1つ重要な『アンロックカードプレイ後に、該当カテゴリのアクションを何度か実行して経験値を貯めることで偉業レベルが上がる』という効果があります。
 
要は建築カテゴリのアンロックカードをプレイしたうえで、建築関連のアクションをしまくれば、建築カテゴリの偉業レベルがあがり、高得点の偉業カードが達成可能になるという仕組みになってます。
 
なので、できれば自分が得点要素(僕だと首都の建物レベルとか噴水数とか)をのばしているカテゴリの偉業レベルはどんどんあげておきたいんですが、流石に軍備を固めないと脱落まっしぐらです。
 
ウキンさん、タロ吉さんの兵士コマがどんどん迫ってくる中、慌てて戦争カテゴリをアンロック、徴兵アクションを実施してさらに移動アクションで首都に兵士を集めます。
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(柱のコマが兵士。青コマがおかれている僕の国に赤い柱コマ=ウキンさんとこの兵士が大量に寄ってきてます。タロ吉さんの黄色兵士もこのあと寄ってきました)
 
その分、薄くなった首都の隣のエリアはウキンさんに取られましたが首都はエリアのコマ数上限を超える数の兵士を送り込んだので、ここ殴ったらダメージでかすぎるなと見逃されたのか、他にリソースを回して自分らの得点あげた方が良いと判断されたのか、兵士コマを下げてもらえました。
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(第一次ひだりウキン戦争。首都にウキンさんとこの兵士もいるんですがうちの兵士コマのほうが多く、かつ、大量の農民コマも良くはありますが戦力になるので攻めてはいらっしゃいませんでした。コマ数がエリア上限を2倍以上超えた場合、餓死という体でコマが撤去されるので、ウキンさんはさくっと退却)
 
ウキンさんはそのあとも空白エリアを占領されたりしてこの王朝で7つまで保有エリアを伸ばされました。これでそれなりの得点リソースは確保されました(戦争カテゴリの偉業カードは達成が結構の目標が高く設定されている気がします)。
 
タロ吉さんはキャラバンを上限まで配置して竪琴数を増やす方に移行されてました(偉業カードは7段階ありますが、キャラバンや首都の建物レベルの合計については4段階くらいまでの偉業カードにしか目標が記載されていません。ルール上とり得る最大まで上げるのが容易だからかと思います)。
 得点よりもタロ吉さんはうち回しが素晴らしく、長引いた世代の隙を見逃さず、得意な文化カテゴリからちょっと浮気して戦争カテゴリの技術を上げて常時戦争カテゴリアンロックの技術を獲得し、文化カテゴリに特化しながらも徴兵、略奪などの戦争系アクションを強化されてました。

ウキンさんはまだ自分のエリアを増やそうとされるはずですが、空きエリアもなくなり他国を攻めるしかありません。高得点の偉業カード達成のために噴水や竪琴のアイコン付き建物を今後建てていくことになる僕やタロ吉さんにとってはいつ攻められるかわからずちょっと不安です。
まあ、僕は攻めてこいやと兵士コマを自エリアに固めてますが。
 
第二王朝ではみんな順調に点数を伸ばして順位は変わらず。第一王朝からの加速がきいてるのか僕とタロ吉さんはウキンさんと比べて大きく伸ばしました。
 
そして、いよいよ最後の第三王朝がスタート。
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(第三王朝開始直後の盤面。僕は左上にちいさくまとまってますが、ウキンさん、タロ吉さんは盤上に大きく広がってます。このゲーム、”戦争”を起こさない限り、同じエリアに異なるプレイヤーのコマが入っても問題ありません(上限超えると民の不満があがるんですが))
 
ウキンさんは僕やタロ吉さんの得点リソースを削ってくるか、ご自分の得点リソースを増やすことに専念されるのか。
僕とタロ吉さんは第二王朝の時からどう点を伸ばすかです。
 
得意カテゴリを伸ばすか、それとも、他のカテゴリにも手を出すか?
 
得意カテゴリを伸ばした方が点数の伸びは良い(偉業カードの点数はレベルが上がるごとに1,3,6,10…とあがるので)んですが、噴水アイコンをこれからいくつ増やせるのか不透明というか、同じ建物は同一エリア内に複数建築できないんで、効率良く噴水アイコンを増やすには自エリアが複数あった方が良いです、しかし、今あるのは2エリアだけですし、増やしたら増やしたでまた攻撃されそうですということで、壊されないリソースで得点できる文化カテゴリに手を出すことにしました。

タロ吉さんは戦争カテゴリアンロックの技術をうまく使って戦争カテゴリの偉業を達成すべく動かれている模様。
ほぼ全ての自コマを盤上に展開して自コマ数合計での点数を狙っているようです。

ウキンさんはトップは諦めたというか、僕やタロ吉さんを殴るのはやめて戦争カテゴリでの最高点を取るべく、10エリア占領を目指して空きエリアやタロ吉さんのたいしてコマを置いてないエリアを攻撃されてました。
自エリアが多く、兵士コマもマックスなので収入でも略奪でもめっちゃ資源が手に入ります。僕やタロ吉さんが麦と金を合計してもせいぜい10くらいなのに、20とか30とかお持ちでした。とは言え、占領にかかるコストもエリア数に比例して多くなるのでなんぼ使うのか使っていいのか計算するのが大変そうでしたけど。

タロ吉さんも僕も偉業カードは3枚プレイしてます。あとはそのレベルがどうかとお互いに達成が邪魔できるかどうか。
僕の兵士は首都に貼り付けていたのでとてもタロ吉領まで移動するような時間はありません。一方でタロ吉さんの兵士はうちの領土周辺に駐留してたのがいくつかいたので、首都の隣のエリアを攻撃してきました。

といっても、当然これは読んでいて、コマは配置していたのでタロ吉さんは不満を限界まで上げて兵力をブーストしないと勝てませんし、勝ったとしても手番順的に僕が下家なのでゲーム終了間際に取り返せば済む話です(一度建てた建物はどうやっても壊すことができません)。

手番順の綾で僕よりタロ吉さんが下家になってからゲーム終了だったならたぶん最後の手番で殴られてたろうなと思います。

最後の王朝も終わり、いよいよ得点のために偉業カードを公開します。ウキンさんは10エリア占領で一枚の偉業カードとしては最多の28点を獲得。
僕とタロ吉さんは3枚プレイしているわけですが、僕は3+10+15の28点、タロ吉さんは3+6+21の30点でタロ吉さんがわずかに上回りました!
しかし、建物点などでコツコツ稼いだ第2王朝までの点差でギリギリ逃げ切って勝つことができました。

タロ吉さんは偉業レベルはもう少し余裕があったんですが、偉業カードに同じレベルのものがないため泣く泣くひとつ低いレベルのものをプレイせざるを得ず、その分の点差で勝てたようで、手番の綾といいラッキーでした。

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(終了図。第一王朝目にちょっと無理して点数を稼いだのと、最後の世代の手番順のおかげで勝てました)
 
【感想】

パッと見た感じが地政学マルチゲームで実際、攻撃要素はあって、その効果も派手ではあるんですが、効果の割に勝利に貢献する度合いがそれほどでもないという不思議なゲームです。
(ウキンさんいわく「こんなに戦闘(の勝利)が報われないゲームは他にない」だそうです)
 
戦争特化すると兵士コマ1つあたりの戦力が3倍とかになりますし、徴兵時の兵力の増え方も全然違うので、戦争に力を入れていない国では勝ち目がなくなって、簡単にエリアは失いますし、毎ラウンド(世代)開始時にもらえる収入も略奪アクションで全部奪われてしまうということも結構ざらです。
なので、攻撃した側はすごい得したように感じ、攻撃された側はめっちゃ殴られたように感じますし、実際に、他のゲームなら「こんなにぼろぼろになったらもう勝ち目ない」と思う程度のダメージではあります。
 
しかし、サンド・オブ・タイムでは不思議なんですが、得点要素的に見れば「全然大したことない」「ちょっと1手番やること増えたな」程度です。資源ゼロになったけどアクションに影響なかったり、むしろ自エリア減ってラッキーと思うことすらあります。遊べばわかりますが、建物を奪う目的以外で他人のエリアを減らすメリットはほぼないです。
 
攻撃の得点へのダメージが少ないってことで、「勝ちそうなやつを叩いて止める」のがゲームの主な特徴であり、ゲームの進み方である(地政学)マルチとはやっぱサンド・オブ・タイムは違うゲームなんですよね。
(でも、パッと見の被害がでかすぎるので殴られ耐性がある人しか遊ばないとは思いますが)
 
ゲームのメインどころは、
・得点方法である偉業カードの目標達成に向けた得点リソースの獲得(自エリア増やしたり、建築したり)
・最大点を伸ばすための偉業レベル上げ
・アクションコスト増につながる民衆の不満の解消
 
という3本柱を、
 
・プロット式のアクション選択
・アクションのアンロック対象選択
・いつ終わるのか手番数不定のラウンド
・(もちろん)他プレイヤーの動向
 
の中でどううまく回していくかという部分で、運、不運へのリカバリーも含め、遊ぶ側としてはかなり工夫のし甲斐があります。
 
でも、プロット式って難しくないの?と思うわけですが、うまく作られているなと思うのが、そのプロット式のアクション部分で、普通、プロット式のゲームというとプロット失敗=死というゲームもあったりしてかなり厳しい印象があります。しかも、サンド・オブ・タイムでは同時解決ではなく手番があるので、上家のアクションによってはアクション自体の意味がなくなってしまうことがもちろんあります。
例えば、建築しようとしてたのにお金を上家に奪われた時などです。
もちろんアクションが無駄にならないように他人のアクションを読む、手番順を考える、資源を消費するアクション+資源を獲得するアクションをセットにしてプロットするなどなど、対策はするわけですが、仮に手番開始時に資源がゼロで資源獲得系のアクションをプロットしてなかったとしてもなんとかなる作りになってます。フリーアクションで不満を上げる代わりに資源をいきなり獲得したり、偉業レベルを仮に一時的に上げることなどができるからです。
(不満は様々アクションのコストになっていますし、戦争時に不満をあげて戦力を追加することもできるので、低いにこしたことはないんですが)
 
事前に手をうったり、アクションカードのプロットで対処した方がフリーアクションでなんとかするよりもコストは小さいんですけど、とにかく資源がゼロになってもなんとかなりますよという作りです。
逆に言えば、こういったちょこっとした邪魔、できないわけじゃないけどちょっとだけ邪魔という手でじわじわと攻めていかないとトップ目のプレイヤーを引きずり落とすのは難しいと思います。
 
ちょっとコスト払ったり手が遅くなったりするけども、やりたいことはできますよというのがすごい僕はユーロ的に感じます。
そういう意味で非常に手軽なゲームです。だって、コストはあってもリソースマネジメントの意識は低くていいんですから。
 
余談みたいなもんですが、このゲームってシヴィ系ですかといわれれたことがあります。技術ツリーがあって軍事勝利や文化勝利的なものがあるので、シヴィ系といえばそうなんでしょうが、シヴィ系というにはテーマが希薄で、なんか原始人がなぐり合ってる感じなので、シヴィ系!?大好物!という人には期待に応えられるかちょっと自信がありません。
 
んで、最後に。
どういった手が強い弱いという話はあまり好きでない人もいるでしょうが、このゲーム、あまり仕組みをしらないプレイヤー同士だとまず間違いなく文化カテゴリ特化のプレイヤーが有利です(たぶん勝ちます)。戦争、建築はリスク無視したり他人無視したりして自分の得点源を最初にがっつり確保しにいかないと、得点リソースが破壊されたり奪われたりする分、不利な作りなので。普通の地政学マルチのつもりで遊んで最後に文化カテゴリ殴っても意味なーい、とめられなーいという場面を何度も見ました。
 
別にそうなっても楽しいゲームではあるんですけど、みんな文化カテゴリにいってプラスアルファの部分で競うとか、今回のプレイ内容みたいに最初期に無理してその点差で逃げ切るとか、一見無害に見える文化カテゴリこそ、一番たちの悪い敵であることは認識しててもいいんじゃないと思います。
 
見た目がめっちゃマルチ感あって、かつ、攻撃関連でめっちゃ殴られてる感あるのとプレイ時間がはっきりいって長い(たぶんインスト0.5~1時間+プレイ人数×1時間はかかる)ので、人は選ぶかもしれませんが、単純に殴った殴られたではない、アンロックによるアクションの変化や不満によるコスト増減のコントロールしつつのアクションカードのうち回しというプレイヤーが試されるシステムは是非遊んでみて欲しいです。
殴られまくっても案外なんとでもなる作りになってるので、プレイ時間はさておき、気軽に遊べる/殴れるゲームかと思います。

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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
・グローリー・トゥ・ローマ
・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
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