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プライマリー/ The Primary

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(4人でインスト込み2時間ほど)

【概要&ルール】

大統領の党公認候補になるために予備選挙を戦え!論戦、ネガキャン、賄賂なんでもやるぞ!

アメリカ大統領選挙の予備選をテーマにしたマジョリティ争いのゲームです。
アメリカをいくつかのエリアにわけられた中を移動しつつ、影響力キューブをおいていき、決算時にマジョリティをとって得点します。

ラウンドは以下の流れで行います。
1.ニュース:ニュースカード=イベントカードです。このラウンド、あるアクションが強くなるなど若干お得なイベントが起こります。

2.アクション:プレイヤーは手札からこのラウンドで行いたいアクションの書かれたカード4枚を選び、実行したい順に並べて伏せます。その後、手番順に1番左側の未解決のアクションカード1枚を公開&アクション実施、左隣のプレイヤーにうつって、1番左側の~と繰り返します。
全員が4枚のカードを解決したらアクションフェイズは終了です。

3.投票:このラウンドで選挙の行われるエリア内で影響力を比べ、最も多いプレイヤーがエリアに書かれている点数を得ます。2位まで得点できるエリアでは2位も決めます。影響力が同点のプレイヤーがいる場合は、点数を按分します。

4.投票のあったエリアの影響力キューブを全て捨て、プレイしていたカードを全て手札に戻し、次ラウンドに進みます

【プレイ内容】

ねんそさん、キノさん、ウキンさん、僕の4人で。

最初に自分の分身である候補者を選びます。候補者ごとに特殊能力があり、その強さに応じてスタート時に手元にある(使える)影響力キューブ数が変わります。

僕が選んだのは「資金調達カードを同ラウンドに2枚プレイしたら、影響力キューブがおまけで1つもらえる」候補者。
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このゲーム、投票という名の各エリアでのマジョリティ争いゲームなわけですが、エリアに影響力キューブを送り込むには、サプライから手元にキューブを補充した上で、エリアにキューブを配置するアクションを行う必要があります。

キューブの補充ができるアクションは以下の2種類です。
資金調達:1枚プレイ(1アクション)でキューブ1つ補充
賄賂:ラウンド終了時、そのラウンド中に最も多く賄賂カードをプレイしていたプレイヤーにキューブが4つ(複数人いる場合は2つ)補充。最多になれなかった場合は何もなし

つまり、リスクを取って多く補充するか、ノーリスクで少し補充するかの2択です。
資金調達カードを常に2枚使うことになるのはアクションを圧迫はするんですが、ノーリスクでそれなりの数補充できる能力は強いは強そうです。

ちなみに、ウキンさんは『ラウンド終了時、自分の候補者コマが他人と同じエリアにあったら影響力キューブ+1』、ねんそさんは『投票時に自分の候補者コマが影響力キューブ2つ分(通常は1つ)になる』、キノさんは『スタート時に3エリアに2つずつ影響力キューブを置ける(通常は1エリアのみ)』という能力でした。

どのラウンドに、どのエリアで投票が行われるかはセットアップ時にランダムで決まります。今回は、東海岸沿いに序盤~中盤の投票エリアがかたまっています。
任意のエリアに移動する飛行機アクションはコストがかかるので、投票エリアが散らばっていれば、あっちにいるなら、あのプレイヤーは(コストを払ってまで)こっちに来ないだろうというのが想像できるんですが、隣接エリアに移動するバスアクションはノーコストなので、今回のように投票エリアが固まっているとひょいひょい移動してきそうで全く油断できません。

1,4,9ラウンドには投票が行われませんが、3ラウンド目には2エリアで投票が行われます。
5ラウンド目以降、どこに力を入れるかはまあ、おいおい考えればいいでしょうし、みんな2,3ラウンドの投票に向けて初期配置します。

2,3ラウンド合計で3エリアしか投票が行われないのにプレイヤー数4人、しかも、キノさんは初期配置が3ヶ所で可能、となれば序盤からガンガンに戦いあうことになります。
少しでも勝ち目の高い場所に初期配置をすべきなんですが、キノさんは2,3ラウンドで投票がある3エリア全てにキューブをばらまき、上家のねんそさんは2ラウンド目、ウキンさんは3ラウンド目の得点の高い方を初期配置エリアに選びました。

僕に残っているのは3ラウンド目投票エリアのうち、点数の低い方。うーんやられてるなあと思いながらもそこを初期配置に選びました。

1ラウンド目、ねんそさん、キノさんは資金調達でキューブを補充しながら自分の初期配置場所に影響力キューブを置く手堅い行動を選ばれました。まあ、僕も同じなんですが…、ウキンさんが1枚の賄賂カードでトップを取ってしまうという想定外のことが。
しかも、2ラウンド目も4人とも似たような選択をしたので賄賂2枚で8個もウキンさんが補充してしまうという事態に。

僕は資金調達2枚で1つおまけがついてくるのは便利ではありますが、1ラウンドの4アクションのうち、2アクションを資金調達に使ってしまうと、流石に残りのアクションを賄賂に割く余裕がありません。キノさん、ねんそさん止めてくださいよーと思いながら、ウキンさんが超やばいことになってますよ!とおふたりにアピールします。

このゲーム、アクションは移動系は飛行機とバス、補充系は資金調達と賄賂なわけですが、票数を争うゲームなので当然、影響力系のアクションが勝負を競うためのメインアクションになります。

影響力系のアクションは以下の3種類です。
・集会:自分の候補者コマがあるエリアに影響力キューブを2つ置く
・ポジティブキャンペーン:任意のエリアに影響力キューブを1つ置く
・ネガティブキャンペーン:任意のエリアの任意の影響力キューブ1つを取り除く

これらの影響力系のアクションは枚数(=1ラウンド内で実施可能な回数)も重要で、集会は3枚、ポジティブ/ネガティブキャンペーンは1枚ずつです。つまり、1ラウンドで逆転可能なのは6票(影響力キューブ6個)までということになります。ただし、よってたかってネガティブキャンペーンが勝ちそうなプレイヤーにうたれなければ、ですが。

実際のところ、集会とポジティブキャンペーンは手元に影響力キューブが必要ですが、ネガティブキャンペーンはキューブは不要ですし、任意のエリアに対して行えますし、自分のを1つ増やすのと効果が同じだったり、トップをみんなで叩けたりと便利なアクションなので、結構頻発されてました。
まあ、お手軽に使えすぎて、まだ明確なトップがいない最序盤、とりあえず一番置かれてるキューブをどけるかとなって、初期配置が多いというキノさんの候補者能力が実質意味なくなってましたが。

さらにネガティブキャンペーンで怖かったのが、3ラウンド目。
2ラウンド目にねんそさんと2ラウンド目投票のエリアで争ったキノさんが今度はどのエリアに行こうかとまだ考えられている中で、ネガティブキャンペーンの対象をどれにしようか逡巡されているのを見ると…。

ねんそさん:「決算(投票)が近くて得点高いエリアだとここですかね(といいながらウキンさんが既に影響力キューブをおいているエリアを指す)」
ウキンさん:「今いるエリアからの移動のしやすさだとここじゃないですかね。決算も近いし(と言いながら、僕が影響力キューブをおいているエリアを指す)」

ちょっとちょっと!この人ら、自分らは客観的に言ってますよみたいな体でしれっと他人殴らせてくるな!

僕:「まあ、いま、赤がトップなんで迷ってるようだったら赤のキューブとればいいんじゃないですかね(赤=ねんそさん)」

と、一応言っとかんとと僕も自分からターゲットをそらすようなコメントをしておきます。
結果的には、僕のキューブがとばされたんですが。

ウキンさん:「よそじゃこんなことしないけど、ひどい交渉ゲームだ(笑)」

まあ、こんな三味線がとびかったのは序盤、まだ誰ものびていない状態の時だけで、中盤以降は素直にトップ目のプレイヤーや狙っているエリアが被っている人のキューブがとられてましたけど。

ひとによってキューブの置き方が違うのも面白く、ねんそさんは次のラウンドで投票のあるエリアに先に入り、キューブを4つくらいおいてしまいって他プレイヤーを牽制するタイプ、キノさんは更に2ラウンド先、3ラウンド先に投票があるエリアにキューブをおいておきいざ、投票のあるラウンドに戻ってきたり戻ってこなかったりとトリッキーなタイプ。
僕は前もって置かれたキューブ少ないエリアを狙って投票ラウンドに飛び込んで大量にキューブを一気において逆転を狙うというか、全力でおいたら必ず勝つエリアに狙いを絞るタイプ。
一番、ゲームを楽しんでらしたというか、いやらしいプレイングだー(笑)と思ったのはウキンさんで、ねんそさんがいくつかキューブをおいてるエリアにねんそさんが移動するのを見越して飛び込んでいったり、アクション選択がプロット式で動きを見てから融通が効きにくいところを活かしてギャンブル気味に奇襲していくタイプ。
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(5ラウンド目。ねんそさんが赤キューブをばらまいて、「もうあとから人来ないだろう」と油断して移動したエリアに、それを見越して飛び込んていくウキンさんの青コマ)

ウキンさんがうまいのは、ラウンド最後のアクションで他人がいるエリアに飛び込んでいきつつ、次ラウンド(そのエリアで投票があるラウンド)に全くキューブを置かずに賄賂などの補充に充てるとこ。
飛び込んでこられた側は、無駄なキューブを置いてしまって、うきーってなります。

勝負は高得点エリアでの勝負を避け、その分堅実に点を重ねてきたねんそさんが終盤に入ったあたりで飛び出ますが、最終ラウンドの直前、10ラウンド目で僕とウキンさんが高得点を取り、逆転。僕、ウキンさん、ねんそさんが1点差で並びます。キノさんは10点ちょっと遅れてますが、投票で勝てば必ず10点以上は入るのでそこまでの差とは言えません。
(というか、ねんそさんは自コマが2票分なので同じ条件で殴り合うとその能力分負けるため、みんな対決を嫌がっていたというのもあります)

そして最終11ラウンド目。このラウンドでは3エリアで投票が行われます。、

11ラウンド目に最も点数の入るエリアでは、10ラウンド目からねんそさんとウキンさんがキューブの置きあいに入っており、このラウンドでも全力勝負になると思われます。
僕とキノさんは別々の投票エリアに既にコマを置いており、そこで全力でコマを置くのが手堅いムーブではあります。

僕は今コマがあるエリアの点を取り、ねんそさん、ウキンさんが引き分けて点数を分け合えば(ウキンさんと同点ですが)勝てます。しかし、手元にはコマが3つしかありません。他のみなさんは手元に十分なコマを確保しており、ぶっちゃけ、他の人に飛び込んで来られると負けます。

キノさんは2エリアでトップを取るのが勝つ最低条件なので、僕のところに移動してくるのは間違いありません。
しかし、キノさんが移動するのがほぼ確定しているなら、ねんそさん、ウキンさんはふたりがいるエリアでは2位狙いにして、キノさんが今いるエリアに移動してきてトップを掠め取ってしまえば、ゲームに勝てます。
ただ、キノさんが移動しなかったり、2位を僕やキノさんに取られる可能性ももちろんあるわけで…。

と、フタを開けるとキノさんは予想通り僕のいたエリアに飛んできましたが、ウキンさん、ねんそさんは移動せず!
ウキンさんはねんそさんとエリア点を分け合っても勝てると読んでいたようなのですが、手番の綾で僕のネガティブキャンペーンのアクションの行き先がねんそさんorウキンさんになり、うーん、どっちでもいいや!とウキンさんのキューブを除外したため、引き分けにならず、ねんそさんがそのエリア点をとることになり、ねんそさんが勝利されました。
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(最終投票時。キノさんが2エリア取るものわずかに及ばず)

キングメイクすいません!

【感想】

選挙テーマでエリアマジョリティのゲームなんですが、実質的には裏向き一斉公開の亜種というか、今のラウンド+1ラウンドの短い期間の中で他人の手を読み合うのが熱いゲームです。

プロットしたカード効果は必ず解決しなければならないので、みんながこのエリアを狙ってくると思って集会×3枚プロットしたのに、みんな補充系アクションばっかりだったので、キューブを6個も無駄においてしまったとか、賄賂カード3枚プロットしてたのに4枚プロットしてた人がいて全部無駄になったとか結構ざらにあります。

しかし、この読み合いの元になる情報がきっちり提示されているので、全くの勘でプレイすることにはなりません。
エリアにキューブを置くのも、飛行機で遠くのエリアに移動するのも、手元にキューブがないとできないため、あの人はこの行動をすることはない(できない)というのはわかります。
その上での読み合いです。

「いまみんな持ってるキューブが少ないから、僕とエリアの取り合いをしても勝てるプレイヤーはいない。なので、このエリアにはもうキューブを置く必要はないな」と考えてそうだから、1つだけ補充して移動していけばエリア取れるんじゃないのか?と寝首をかくようなギャンブルももちろんできるので、キューブ数で優っているからと緩いプレイングをすれば、あ!となるゲームです。

しかも、複数枚プロットしたアクションの解決は手番順に1枚ずつなので、読み合いにある程度、遊びをもたせられます。「あいつが油断して移動したら、飛び込んでいってエリアを奪ってやろう。移動しなければ次ラウンドの投票エリアにいってそこにキューブを置こう」という具合にです。なので、何枚目かに移動カードを仕込んでいたとしても、こっちのエリアに来るなよと、こっちはまだまだキューブ置くからなと他人が先に移動アクションを行った時、ハッタリをかまさないとならなかったりもしますw。

1アクションあたりのキューブ補充数が、1アクションあたりの配置数に比べて少ない上に、同じエリアで複数回決算が行われることがないのでメリハリの効いた展開になりますし、短いスパンの中での勝負を繰り返す形になるので読み合いをさらにシンプルなものにしていると思います。
ネガティブキャンペーンの『ノーコストでキューブを1つ除外する』効果が正直強すぎですが、突出したプレイヤーを叩くのに便利に使えるなど、このおかげでバランスがとれているようにも思います。

エリアマジョリティのゲームはぶっちゃけ不確定要素がないとゲームにならないと思ってます。大抵のユーロゲームでは、不確定要素=運要素なんですが、このゲームではアクションをプロット式にして読み合い=心理面を不確定要素にしてます(アメゲーなら戦闘要素(プレイヤーインタラクション)でバランスとってると思います)。
そのおかげで、運要素ないエリアマジョリティゲームになってます。運要素がないんで、ガチゲーなんですけど”読み合い”というどこかふわっとした要素がメインなので、ガチはガチでも遊びやすいゲームだとは思います。
(最終的にはギャンブルなので悩んでも仕方ないんですけど、延々と悩んじゃう人もきっといるんだろうなとは思います)

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
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・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
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