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フットヒル / Foothills

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(インスト込み2人専用で90分ほど)

【概要&ルール】

スノードニアの2人用版(デザイナーは同じ)という触れ込みですが、スノードニア未プレイの僕から見たところ、
・見た目は似てる(カードで路線を表現しているところとか)
・テーマは半分くらい?同じ(スノードニアは機関車を走らせるところがあるみたいですが、フットヒルは、瓦礫をどけ、線路を敷いて、駅作ったら終わり)
・システムは結構違ってるみたい(スノードニアはワーカープレイスメント、フットヒルはプレイヤーが各自持っているアクションカード5枚から1つを選んで実行するを交互に繰り返す)

んで、フットヒルのルールですが、プレイヤーが交互に手番を行い、最終的に勝利点を多く稼いだプレイヤーが勝利します。

手番の流れは、自分の前に並べている5枚のアクションカードから1枚を選んでアクションを実行する → カードを裏返すだけです。

・アクションについて
カードに書かれていて実行できるアクションは大きくA~Eの5種類あります。

A:資材置き場から資材を獲得する
B:路線カード上から瓦礫をどける
C:鉄鉱石から線路を作る&瓦礫から石を作る
D:駅を作る
E:駅やパブを訪問する

アクションカードは、これらA~Eのうちの異なるアクションが両面に書かれています(Aの裏がC、Bの裏がDとか)。

そして、同じ種類であっても、裏面のアクションは表のアクションより効果が弱くなっています。
例えば、表面のBアクションは「1つの路線上にある瓦礫を4つ除去して獲得する」ですが、緑プレイヤーの初期手札のEアクションの裏面にあるBアクションの効果は「異なる路線上から瓦礫を1つずつ(計2つ)除去して獲得する」と、獲得数が減っていますし、駅建築のDアクションなら裏面だと追加資材が必要だったり、駅建築時のボーナスがもらえなくなったりします。

ただ、裏面アクションの中でも特に弱いものについては、他のカードを裏返す(表返す)効果がついてるのもあります。

・パブへの訪問とゲーム終了時の得点について

Eアクションで行う訪問アクションは、訪問先が駅の場合、駅固有の効果(資源などがもらえたり、資源を得点や別資源、鉄道などに変換するなど)を得るのですが、パブを訪問した場合、新しいアクションカードを獲得し、これまで持っていた(自分の前に並べていた)アクションカードと入れ替えることができます。これにより、↓の効果が得られます。
・獲得したカードは常に表向きでおかれるので、弱いアクションをしなくても表アクションを再度実行できる
・入れ替えたカードは“得点カード”になり、自分のサプライに置かれる

得点カードはゲーム終了時に特定条件(建築済の鉄道数、獲得済の乗客数等)に応じて点数を得ることができます。

この得点カードの点とゲーム中に獲得していた点数(瓦礫の除去や線路の敷設、駅への訪問、乗客から等で得点できます)の合計で競います。

【プレイ内容】

一味さんと僕の2人で。

お互いに初プレイだったので、手探りで。

1枚のカード上の瓦礫を除去したり、線路を1つ置けば1点ずつ手に入るんですが、それよりも、得点カードを手に入れて、その得点対象(チケットとか駅とか、乗客とか)を集中的に手に入れていくのを重視してみようと思いながらスタート。
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(始まったところ。カードの上の茶色キューブが瓦礫です。手前にある列車止めみたいなのは、インスト時の片付け漏れで、通常は路線全部に線路が敷かれたら置かれます)

得点カードは建築済の駅数=所持上限なので、得点カードを取るには駅を建てないとなりません。そういうことなら、駅が点になる得点カードを集めちゃえば効率的です。さらに言えば、1枚の得点カードからできる得点が一番でかそうなのが駅数=点になるカードのように見えたので、こりゃあ、一石二鳥、三鳥です。

ここでゲームの構造上、非常に悩ましいところ其の1が。

まず、得点カード、駅=点数のカードを集めたいと思ったところまでは良いのですが、得点カードの種類は5種(得点源が駅、チケット、乗客、線路、得点カードのもの)で、プレイヤーの初期アクションカード5枚には全種類がそろってます。
(あるアクションカードがどの種類の点数カードになるかはアクションカードの左肩にアイコンで書かれています)
なので、パブに訪問して初期カードで駅=点数のもの(表面がCアクション)を入れ替えれば、とりあえず1枚は確保できます。
しかし、問題なのはその次で、パブで獲得できるアクションカードにも駅=点数の得点カードになるものはあります。

パブを訪問して獲得するアクションカードにももちろん駅=点数の得点カードになるものはあります。あるんですが、得点カード化しないとならないので、まず、駅=点数の得点カードを手に入れて、その後、そのカードを得点カード化するために、表面が同じアクションの得点カードをもう一度手に入れることでようやく狙っていた得点カードを手に入れることができるわけです。

パブ訪問で獲得できるアクションカードは、各種2枚ずつしかありません。つまり、狙った得点カードになるアクションカードを取れたとしても、それを得点カード化する前に、その種類のアクションカードを相手に取られてしまったら、得点カード化はできなくなります。

これは一味さんにばれないようにやらないとダメだな…と、こそこそと、どれにしようかなー、あー、これでいいかーと小芝居をしながら、得点カード化したいアクションカードを獲得しました。

その後、一味さんに同じ種類のを取られる前に得点カード化に成功しました。

ここまでは僕はパブでアクションカードを獲得するために、駅建設を優先し、一味さんがまだ1駅なのに対して、3駅と先行していました。そのおかげで得点カードの枚数でも有利になってます。

いいぞ! 後は、駅を建てまくるのみです。
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(中盤。うまくいってた辺り。手前のオレンジと黄色の路線は駅数のマジョリティ争いがあり、両方とも僕が抑えたところ。ここらへんまではうまくいってたんだけどなあ)

しかし、ここで大きな問題が。駅の建設には大抵、石と鉄が求められます(建築する場所によって異なります)。なのですが、石を手に入れる方法がありません!

石の獲得方法は、Aアクションで資材置き場から取ったり、Cアクションで瓦礫から変換したり、Eアクションで訪問した駅の効果で獲得したりなど色々とありはするのですが、A,Cアクションでは指定がない限り基本的に資材置き場から獲得するため、資材置き場にないと石は取れません。
そして、資材置き場への補充は巾着袋の中からランダムに行うのですが、今回のゲームでは鉄に偏る傾向があり、結果、常に資材置き場には石がない状態になってました。

表面のAアクションでは「資材置き場から任意の資材3つを獲得する、資材置き場に2つ以下しかない場合、巾着から資材置き場へ6つになるように補充し、その後、不足分を獲得する」となっているので、資材置き場に1つ、または2つしか資材がなければ、巾着から引いた6つの中に石があれば獲得できますし、石が大量に補充されればその後もCアクションなどで石は獲得できるのです。

そんなの、こっちが補充して石が大量に出てきたら、後手番が大量に石を取るだけで終わるでしょうということで、僕も一味さんもまったく資材置き場から資材を取るアクションを行いません。

これがこのゲームの悩ましいところ其の2で、この資材置き場だけでなく、迂闊に先に手を出すともう1人が有利になるよう、色んなことが調整されています。

例えば、カード上からの瓦礫を除去すれば1点になりますし、瓦礫も獲得できます。そして、瓦礫がなくなったらそのカード上に線路敷設や駅建築ができるようになります。
駅建設の方が曲者で、駅を建設したプレイヤーはボーナスとして連続アクションでその駅を訪問できるのです。

なので、瓦礫を除去する際も、相手のアクションカードや持ってる資材の状況を確認して、駅を建てられないかをお互いに見合ってました。

まあ、駅の効果も強い弱い、使いやすい使いにくいがあるので、今回、実際にお見合いしてたのは一部のカード上の瓦礫除去だけですが。

話を戻して。

大抵の場合、駅を建てるには石がいるので、なんとか石を手に入れないとなりません。しかし、資材置き場は触りたくない…となると、僕に取れる選択肢は、「巾着から1つランダムに資源を引く」アクションカードの効果を使うか、「鉄2、石2を巾着から選んで引いて、好きな組み合わせで2つを得る(残りは資材置き場へ)」効果を持つ駅を訪問するくらいしかありません。

まあ、それらをやるわけですが、何度も書いているとおり、アクションカードは実行すると裏返るので、同じアクションを連続して実行はできません。なので、僕は「駅を訪問(石2つ獲得)」→(裏面にある)「瓦礫2つ除去」を地味に繰り返してました。

しかし、ずーっと資源を得ては全部駅作ってましたし、瓦礫除去も必要最低限しかやってなかったので、ガンガン瓦礫除去もしてたし、(僕よりは)資源を持ってる一味さんと比べると、打てる手がどんどんなくなっていきます(一味さんの方が資源獲得量の多いアクションカードのルーティンがあったというのもあります)。

結果、僕の所持資源が減ったところで、お見合いをしていた強い駅のあるカード上の瓦礫を除去&駅建築されてしまい、序盤から優位を保っていた駅の数や得点カードの枚数でも追いつかれてしまいました(僕が駅を作れない=得点カードも取れないだったの)。

うーん、やばいなあとは思うものの、初志貫徹でその後もなんとか石をやりくりしつつ駅を建てまくって、最後、お互いにどのアクションも実行できないという状態になって終了(瓦礫がないので、瓦礫を取るアクションができない、資源がないので駅が作れないなどなど。全てのカードの効果が解決できなければゲーム終了になります)。
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(終了時点)

駅=点数の得点カードではかなりの点数を稼ぎましたが、それ以外のところで一味さんに軒並み上回られ、一味さんが勝利されました。
もう1枚得点カードを僕が多くとれていれば…くらいの差でした(ゲーム中に新たに獲得できるアクションカードは10枚しか候補がありません。今回は5枚-5枚になってました)。

うーん、6枚-4枚と得点カードの枚数差がつけられるように中盤に石不足で膠着した時、資源はあっても連続で駅は建てられないんだから、多少不利になっても資材置き場へ補充するような手をうつか、駅の効果が弱くてもとりあえず数を稼ぐために建てちゃえばよかったのかもしれかせん。

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(これは別のところでやったゲームの写真です。路線は8路線から2つをランダムに抜いてセットアップします)

【感想】
自分のやりたいことを効率よく実現するためにアクション順をあーだこーだと模索する楽しさと、相手の状況をよく観察して、相手に有利な状況をトスしないよう自分の手を変えたり、相手にトスさせるような状況を作ったりする相手とのやり取りが楽しいゲームです。
 
これらの楽しさが、アブストラクトではなく、多人数向けの今のちょっと複雑なユーロゲームとして提供されているのが一番の売りだと思いました。
 
2人用ゲームだと第三者が起こす紛れがないので、お互いの選択によって生じる利益・不利益がストレートすぎて、めっちゃガチゲー(アブストラクト)か、勝ち負けがカード引きなどで決まる運ゲーの二択であることが多かったように思うんですが、(リソースの袋引きという運要素はあれど)勝ち負けに至る要素が多すぎ&(ある程度)複雑であったり、大きな得点源である得点カードの種類がお互いに異なってたりするため、適度にプレイングに紛れができて、ある程度お互いにゲームをやった感をだしつつ、ガチすぎるわけでもなく、運ゲーでもないという絶妙な感じを生み出しています。上達して、理解度が増してくるとガチ度が上がって来はするでしょうが、3,4回のプレイでは、「ここは特に強そうだから抑えた方が良さそうかな」という点が2,3見つかった程度です。(要は普通のユーロゲーム)
 
アクション順も表裏で異なるアクションをどういう順番でやればいいのかだけでなく、「表面のアクションが裏面アクションより強い&パブで獲得したカードは表面でおかれる」という点が工夫のし甲斐を生んでいて、やりたいようにアクションをまわすだけで面白いです。
 
(もちろん、資源取って、駅作って、そのボーナスの駅訪問で〇〇をもらって、その後、駅訪問で〇〇を点数に変換しよう…、あれ?〇〇もらうためにXXがいるのか、じゃあ、まずXXとらないと。資源獲得は別のをもらうから…、あ!駅訪問で取れるわ。よし、資源取って、駅作って、〇〇もらって…。あ!さっきXX取るのに駅訪問使っちゃったから裏面になってる!という、考えてるうちに余計なことをしてしまうもありありです)
 
アクションの回し方も、基本的には、資源獲得→瓦礫除去→線路/駅建設という流れで行っていくわけですが、アクションは交互に行うので、瓦礫除去してカード上が空いたら、そりゃあ、相手に線路/駅作られますよねーってなもんで、(駅建設時にボーナスでもらえる)駅訪問の効果が強いカードの瓦礫除去をどちらがやるのか、タイミングをお互いに見合ったり、瓦礫の除去にしても手番でできる最大数は4つなので、5つ以上の瓦礫が乗っているカードは先に触ると相手に除去されて除去完了ボーナスの1点を相手に献上することになったりと、相手の資源の状況やアクションカードの状況次第で相手にトスすることになるので、相手の状況を必死で見ることになります。
 
客観的に見れば、盤面上の路線を2人のプレイヤーで協力して開発していってる中、如何に自分が目立つ(評価される)アクションを取れるかを競っているともいえるので、必然的に絡むことになりますし、ノンテーマだったり、唐突にアクション間で絡んでいるという作りよりも、直感的にわかりやすく、競い合いやすいです。
普段は意識せずにプレイしているとしても、「この駅の効果強いので駅建築したいなーと思い瓦礫を除去するアクションを行おうとした時、ふと相手の資源とカードを見ると、すぐに駅を作れる状況だったので瓦礫除去をやめた」という、ことが1回でもあれば、自分ナイス!相手をとめた!って思えますし、面白さにつながると思うんですよね。たとえ、相手は別にその駅は作ろうとしていなくても。
 
得点カードも場にあるものを得点カード化しようとすると、場から取っただけではダメで、もう1回別の同種のカードを取ってないと得点カード化しないというのも、カード獲得は目立つアクションなので、1枚目を取った時点で相手に気づかれてしまって、同種のカードを先に取られてしまうこともあり、良いインタラクションになっていると思います。
(得点カード枚数上限=建築済の駅数なので、相手の駅の建築を事前にコントロールするというところにもつながっています)
 
この、アクションカードをうまくまわすとこと、相手にトスしないようアクションを我慢する(タイミングをはかる)ところが組み合わさって、アクションカードの管理、実行計画がめっちゃ熱いです。これを自分の損/得が相手の得/損に直結する2人用ゲームで楽しめるのが最高です。

得点カード枚数上限=建築済の駅数だったり、駅建築時にボーナスで駅訪問できたりと駅の建築が結構強いアクションなので、駅の建築が必須という気もするのですが、いろいろな点数の取り方もあり、何度も遊んでみたくなるゲームでした。

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ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
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・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
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