ドブル360° / DOBBLE 360°

(インスト込み5人で10分ほど)
【概要&ルール】
自分の前にカードが来たら素早くとれ!
電池で回転する土台にカードを乗せて遊ぶドブルです。
土台には背中合わせでカードを乗せて、両面に見えているカードの共通の模様を宣言しながら、2枚のカードを土台から抜いて手元に置きます。※プレイヤーの手札はありません。
(この時、重ねずに、2枚並べておくことで、正解してますよね?とみんなにアピール&確認してもらうルールになってます)
回転スピードは、遅いモードと早いモードの2パターンあります。
ちなみに電池は単4が3本必要です&付属しているカードは、360°独自のもので、普通のドブルの流用とかではありません(別にどのドブルでやっても変わらんのですけど)
【プレイ内容】
さくらさん、あらいさん、カヤさん、僕の4人で。
ゆっくりモードでなんかやってられるか、早いモード一択ですよ!と早いモードで遊びました。
普通のドブルなら自分のカードと人/場のカードを見比べて…と遊びますが、ドブル360°では、手札はありません。
土台がくーるくーるとまわっているので、自分の前に見えている面にある模様をひたすら覚えて、次にもう1つの面が回ってきた時に、同じものがあれば、これだ!と取ります。
なければまたいくつか模様を覚えて回ってくるのを待ちます。
よくよく考えれば、自分に綺麗に見えている時は隣の人には見えていないか、見切れている状態なので、焦る必要はないんですが、腰を低く、手をやや前に出して格闘家の構えみたいなポーズで遊んでました。
みんなが同じカードを見ているので緊張感があるせいかとは思います。
しかし、みなさん早取りモードになっている甲斐はあり、
「ちょっと! まだカード見てもないのに取らないでくださいよ!」
「焦りすぎて、カードが土台から落ちた!」
などと、まあ、楽しい声があがってました。
その後、早い方で慣れた我々には簡単でしょうが…と余裕こきながら、ゆっくりモードでも遊んだんですが、
ゆっくりの方が難しい!
前述の通り、片面を覚えて、もう1面が回ってきたら確認して~の繰り返しなんですがゆっくりだと、そのスピードがゆっくりなわけで、記憶時間が延びて楽になるなどということはなく、われらごときの脳細胞だと、短期記憶が!短期記憶があっという間に消えていってるから早く回ってきて~、答え合わせさせて~ってなりました。
ドブル360°、速さが2段階あり、早い方でばかり遊んでたんですが、遅い方が難しいことがわかり、まだまだ熱いドブル360°界隈です pic.twitter.com/DjZ5ALNNCU
— ひだり@1/9,23,2/13,27 (@h_idari) September 21, 2020
【感想】
ドブルはドブルではあるものの、結構プレイ感が普通のドブルと異なります。
後述する要因で難易度があがっているんですが、その難易度と盤面の取ったとられたをプレイヤー全員で共有できるってのが普通のドブルよりも、楽しい!感が増しているように思います。
もちろん回るギミックが楽しいのもあるかとは思いますが、全員共通のお題にむかっているというのが楽しさに結構貢献してます。単に全員が同じ問題に取り組むと得意な人しかゲームに参加できず、つまらん!って人も出てきますが、何しろ回っているので、両面が見えるまでは得意な人も取りに行けないんですね。
そのため、全員参加ができていて、前述の”全員共通”ってのをちゃんと全員が共有できるので、良いパーティーゲームだと思います。小ゲームの繰り返しなので、次第に得意不得意で差がつくのは確かなんですが、簡単簡単とずっと取り続ける人がでてこないが、難しすぎてゲームにも参加できないほどでもないという難易度が良いかなと。
で、普通のドブルとの違いですが、脳みその使うところが案外違って驚きます。
普通のドブルってパターン認識とほぼ隣り合った絵柄を比較する能力のゲームですけど、360°は記憶力をベースに見ている絵柄と記憶の中の絵柄を(時には変形させながら)比較するゲームです。
記憶に頼る部分が増しているので、他人にとられた時のショックが増しているように思います。
マジカルナンバーが7±2なのか4±1なのか、そういうことは置いといて、覚えられないものは覚えられないんじゃいということで、ドブルのカードには8つの模様が書かれていますが、1周の間に答え合わせできるのは、頑張ってせいぜい3つ、4つくらい、下手すると2,3つくらいなんじゃないでしょうか。
次に大きいのが(疑似的ですが)手番制になるところ。
カードが回転しているので自分にカード面が見えていない時は取りに行くことができません。基本的に回ってきた時だけが自分が取りに行ける状態=手番です。普通のドブルが全員同時に手番を行っているため、ある意味、行儀正しいドブルではあります。
それでも自分が覚えていたカードが変わってしまうので、やはり他人にとられると、ああーってなるところは普通のドブルと変わりませんが。
あとは、自分の前を通り過ぎて行ってしまうので、焦りも大きくなってます。
変わり種ドブル程度の認識ではもったいない、ちょっと新しいドブルのドブルらしさを強調した、ドキドキアップ版ドブルになっていると思います。
容器がでかいせいで、送料が若干高いのが残念ではあるんですが、面白さプラスアルファ版のドブルです。