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ウィッチストーン / Witchstone

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(インスト込み3人で90分ほど)

【概要&ルール】

一番の魔女を決める戦いが始まったのかどうかは定かではありませんが、一番の魔女になるため頑張ります。
(すいません。設定をよく聞いていませんでした)

ゲームには6つのアクションが登場します。
手番には、異なる2つのアクションが書かれたタイルを個人ボードに配置することで、その2つのアクションを実施します。
ただ、個人ボード上で同じアクションがつながると、そのアクションの実行回数が増えたり、アクション効果が強くなったりします。
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(個人ボードの様子。アイコンがつながっているとタイル配置時にアクション回数が増えます)

ボンファイア(黄昏の篝火)のタイル配置→アクション実施のイメージに近いです。

アクションは以下の6種類。
・クリスタル:メインボード上のポイント間をつなぐようにクリスタルコマを配置します。必要数を全て配置すると配置した数に応じて即座に点数が入ります。
・魔女:メインボード上に魔女をわかせたり、クリスタルの道を通ってポイントへ移動させます。ポイントに初めて到達するとボーナストークン(アクションができたり得点したり)がもらえます。
・五芒星:五芒星トラック上をフクロウコマを移動させます。規定数進むと得点トークンや、個人ボード上に配置できるアクション数を増やすトークンがもらえます。
・水晶:個人ボード上に初期配置時に置かれた水晶を移動させます。個人ボードから除外すると追加のアクションが実施できたりします。
・魔法の杖:魔法の杖トラック上をフクロウコマを移動させます。通過したマスによって、追加アクションや条件に応じた得点があります。
・巻物:巻物カードを1枚獲得します。このアクションだけアクション回数ではなく、選択肢が増えるようにアクションが強化されます。巻物カードはゲーム終了時に得点のものとアクションを強化するものがあります。

規定回数の手番を行ったのち、巻物カードなどの点数を獲得し、最も点数の高いプレイヤーが勝利します。

【プレイ内容】

ニコさん、一味さん、僕の3人で。

ニコさんがニコボドでのゲーム紹介用に遊ぶ際の相手に選んでくださったので、よっしゃわいもブロガーの端くれやと、紹介記事書いてみます。特にホビージャパンさんに了解とかとっていませんが、問題あればご指摘ください。

個人ボードにタイルを配置する際には、アイコンがつながるように配置すればアクション数が増えるという作りなので、当然、最終的にはそういうアクションを優先的に実行するにしても、ゲーム開始時には全部のアクションが1回(元々個人ボード上に書かれているアイコンがあるので、正確にはタイルに書かれた2つのアクションのうち、片方は2回にできますが)なので、どれをやっても変わりません。

どれが強いアクションかなんてようわからんしなあと悩みましたが、いくつか早く実行した方が有利なアクションがあることに気づきました。

・五芒星:五芒星トラック上でもらえる得点トークンは、1着7点、2着6点…と下がっていく
・魔法の杖:アクション実施のマスは、1着の人は2倍実行できる
・魔女:各場所に最初に魔女を移動させるとボーナストークン(得点や追加アクションが行える)がもらえる

スタートプレイヤーのニコさんが五芒星トラックを進めていらしたので、魔法の杖か魔女かの2択ですが、魔女を移動させる前段としてクリスタルで道を作る必要があります。しかし、手元にクリスタルのアクションが行えるアクションタイルがなかったので、じゃあ、杖からはじめるかと杖のアイコンがついたアクションタイルを置くことにしました。

たまたま選んだアクションタイルの一方が、個人ボードに元々書かれているアイコンで杖の隣にある水晶だったので、んでは、杖アイコンに隣接させつつ、水晶方向に延ばすかと配置してみました。

魔法の杖トラック上のフクロウコマを2マス(2アクション分)進めると、水晶の書かれたマスにとまりました。当然、1着なので水晶アクションが2回できます。タイルに書かれていたものと併せて、この手番で3アクションできるようになりました。

水晶アクションは個人ボード上の水晶を移動させるアクションですが、イマイチその有用性がわかっていません(ならなんでやろうとしてるんだって話ですが)。

個人ボード上にアクションタイルを配置する際に、水晶の上には配置できないので、水晶をどかした方がタイル配置が有利になるというのは理屈ではわかるものの、そんなの避けて置けばいいのでは?という思いも正直強いです。個人ボードには6ヵ所、外側に穴が開いていて、そこから水晶を外に出すことで穴に対応したボーナスアクションが実施できるんですが、これも水晶を動かすこと自体に価値を見いだせていないので、そんなにやらんでもいいかな……と消極的です(水晶を動かすマイナス分とボーナスでのアクション分でとんとんなのかなと)。

とはいえ、せっかく機会をもらったのだからやるかと、個人ボードをよく見てみると、初期配置から3アクション分移動させれば、水晶1つを外に出すことができます。
お!じゃあ、さっきやろうとして、できなかったクリスタルのアクションやるか!と思ってみたものの、先ほど配置したアクションタイルが見事にクリスタルアクションが実施できる穴を塞いでいます。
やっちまったーと思いつつ、仕方ないので、今後、魔法の杖のアイコンをつないでいくのに邪魔になりそうな水晶を移動させて、手番を終えました。

おそらく、手元の個人ボードにどう配置しようかと悩まれていたのだと思うのですが、手番がまわってきて開口一番に
「先に杖がやられてる!(2倍取られてる)」
という一味さん。へっへっへ、後手番のやつが悪いんですよお。

しかし、それでも杖を進めていらしたので、争いが発生しそうな雰囲気です。

その後はもちろん僕は魔法の杖アクションのアイコンをつなげて、どんどん杖トラックを進めましたという展開を狙っていたのですが、杖トラックは、空白マス、アクションの書かれたマス、得点方法の書かれたマスの3種類があり、中盤くらいまでは基本的に空白、アクション、空白、得点、空白、アクション、空白…という並びになっています。

次の得点マスに進む前に得点要素(この時は完成しているクリスタルの道の数)を伸ばしておきたいなあと思ったものの、手元にはクリスタルのアイコン付きタイルは、クリスタルと魔法の杖のセットのものしかありません。

個人ボードに元々書かれているクリスタルアイコンと接するように置けば、クリスタルアクションは2回できますが、杖はどこにも接しない場所しかまだないので、1回しかできません。先ほど配置したタイルの杖アイコンに接すれば、杖は3回出来ますが、クリスタルは1回です。

うーん。と少し考えたのち、とりあえず、今回はクリスタルアクションを重視することにしました。
杖の次の得点要素ということ以上にクリスタルの道やその道を通ってメインボード上のいろんな場所に魔女を訪問させる魔女アクションは、他プレイヤーとの先取なのでやっといても損はないかなと。

しかし、手元のタイルの引きがあまりよくなく、杖もクリスタルも引けません。正直あまり強くなさそうという水晶アクションのアイコン付きばかりきます。
(タイルは5枚を手札のように持っていて、手番で使った後に1枚ずつ補充します。全てのタイルが手札になり、4枚残す状態でゲームは終了です。早い遅いはあれど、欲しいタイルが手に入らないということはありません)

まあ、アイコンは重ねた方がよかろうと水晶アクションを続けます。正直、やってることがいったりきたりで、色んな事に手を出してしまってますが…。
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(序盤終わったあたりの個人ボードの様子)

この後、杖は2つめのアクションマスまではトップを維持できたものの、得点マスでの点数をほぼ捨てて、トラックを進めることを重視した一味さんに先に行かれてしまいました。
逆に、これで急ぐ必要もなくなったので、個人ボード上でアイコンがつながってきている水晶、魔女、クリスタルにさらにアイコンを重ねていくことにしました。

ラッキーなことにちょっと前に実施した五芒星アクションで手に入れたタイルが、水晶と魔女にかかわるもの。

五芒星アクションでは、ある程度フクロウコマを進めると点数以外にも、アクションのアイコンが2つ書かれたタイルがもらえます。これは個人ボードに配置するか、使い捨てのアクショントークンにするかを選ぶことができます。

もちろん、魔女と水晶はつながりをつぶさないようにつなげていくつもりなので、普通にアクションタイルを配置していくよりも常に+1回の状態になりました。

全くやる気のなかった水晶アクションにめっちゃ力を入れることになってますが、果たしてどうなるのか。

ニコさんは五芒星トラック、一味さんは杖トラックを先行して進めており、僕もそういう人と競争している部分で頑張った方がいいとは思うのですが、手元に来るタイル運次第というところもあり、結局、水晶アクションみたいな展開です。

メインボード上のクリスタルの道の配置(1つのルートは1人のプレイヤーしかクリスタルを置けない)や、それを通って移動させる魔女(初めての場所にいくとボーナストークンがもらえる)など、メインボードに力をいれたいのですが…。

3人プレイということもあり、僕はニコさんと一味さんに挟まれる位置がスタート場所になってしまったので、とっととクリスタルの道作らないと、僕のスタート位置の近くから埋められてしまいます。

といっても、メインボード上のクリスタルや魔女をどこに配置するか、どこに移動させるかは、他人の邪魔どうこうというよりも、巻物カードの内容がでかいんですが。

巻物カードはゲーム終了時に点数になる目的カード的なものと、アクション実施時に+1/+2回する強化カードがあります。このうちの目的カード的な方で、ゲーム終了時にどこそこに魔女を配置していることというカードがあるのです(割合的に結構多そうでした)。

なので、直接的に僕の邪魔だけを考えてくるということはないはずですが、それでも、

僕:「ちょっとちょっと、ボードの反対側は誰もいないんですから、そっち行ってくださいよ」
一味さん、ニコさん:「たまたま。たまたま。あとで誰もいない方行くんで」
僕:「あからさまにつぶしにきとるがな」
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(僕=青の方によって来てる、赤と黄色コマ)

なんてやり取りもありつつ。

じゃあ、とっととクリスタルや魔女を進めたのかというと、そうでもなく、あえての水晶アクションでした。

アクションタイルの引き的に都合が良かったのもあるんですが、それ以上に、水晶アクションで水晶を個人ボード外に出した時にもらえる巻物アクションが使いたかったのです。
巻物アクションは巻物を取るアクションですが、アイコンを重ねても実施回数(獲得できる巻物カード数)は増えず、カード枚数が欲しければアクション機会を増やすしかないです。
もちろん達成できなければ無駄になりはするものの、ゲーム終了時に点数になる巻物カードが大事そうに見えたんですよね。

そして、僕の個人ボードの状況だと魔女アクションのアイコンをつなげはじめると、巻物アクションが行える穴(わかりにくいと思うので、どこかで個人ボードの写真見てください)が埋まりそうだったんで、とっとと水晶アクションをやりきってしまうことにしました。

2回、3回でもそれなりにアクションできるなあと思っていたのですが、最後には、6アイコンのつながり=6回も実施できるようになり、

僕:「水晶アクション×6のうち、4回を使って、真ん中の黒い水晶を水晶アクションの穴から外に出して水晶アクション2回×2を得ます。これで残り6回なので、3回、3回で個人ボード上に残っている水晶2つとも外に出しちゃって、五芒星アクション2回と、巻物アクション獲得して終わり」

と、なんかすごいことになってました。
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(ほぼゲーム終了時の個人ボードの様子)

インストを聞いた時からわかっていたものの、終盤になるとアイコンがつながっているので、みんな1手番で得意アクションを5,6回実施するようになっており、序盤の小さい動きと違い、一気に五芒星トラックを半周したり、クリスタルの道が2,3ルート埋まったりします。
なので、得点トラック上で差が付いたなあと思っていても、案外、1アクションで20点近く稼いで追い付いたり、逆転したりと展開も派手になっていきます。

ニコさんは五芒星トラックの得点トークンや巻物カードなどのゲーム終了時に点数がはいる系の得点手段を重視されていたので、得点トラック上では一歩遅れている感じ。一方で一味さんは手に入れた巻物の半分近くがアクション回数+2の強化カードだったこともあり、盤面の動きが派手で、得点トラックでも先頭を走られていることが多かったです。

たぶんゲーム中に手に入る得点はクリスタルの道が一番大きいんで、僕も得点トラック上はいい感じですし、魔女の移動で手に入れたトークンも巻物アクションのものだったりで、とにかく巻物カード枚数がみなさんより2,3枚多いです。
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(僕の持ってた最終的に得点になる巻物カード、もっととれたんですが、「めっちゃとってる」と言われまくったので、ちょっと日和ってアクション強化の方を取ったりしてました)

ニコさん:「ひだりさん、めっちゃうまくいってる感じしますねえ。アクション回数も毎回多し、すごい枚数の巻物カード持ってるし」
僕:「僕も上手いこと言ってるんじゃないかと思ってるんですよ」

などと余裕をこいたやり取りをしつつもどきどきしながら最後手番を終えて、最終的に入る点数を色々いれてみた結果…、

1点差でニコさんの勝利でした!

あれー?

僕:「あ、そういえば、魔女って初めての場所にいったら都度2点もらえるってインストされてましたっけ」
ニコさん:「そうですよ。でも、最後の方いれてたか忘れたな……」
僕&一味さん:「ずっと忘れてたわ」

ノーコンテストということで!
(たぶん僕がトップで、一味さんとニコさんがいい勝負になったんじゃないかという話になりました)
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(終了時。終盤はアクション回数が多いので、中盤すぎくらいに、まだ空きあるように見えてるメインボードもあっという間に埋まります)

【感想】

単純にやれることが増えていく仕組みなのが楽しいです。
アクションが思った以上にコンボする作りになっていて、あれやって、これやって、こっちのボーナスでそれやってとなっていきます。
煩雑とも言えますが、たくさんできることはやはり楽しいです。
全体的に軽いプレイ感なので、この思いもよらないアクションの連鎖を狙って作れたり、意図せずしてつながったりが、複雑性とハプニング性を作っていていいアクセントになっていると思います。

うまいなあと思うのが、アイコンがつながった数=アクション数なので、どうやっても徐々にしかアクション回数は伸びません。つまり、ゲームに慣れていない時はちょっとずつアクションをこなすしかないのでそこまで複雑ではないですし、ゲームに慣れてきた頃には少々の煩雑さ・複雑さなら理解できるんですよね。2回目以降のプレイなら、序盤はよりもどかしさを感じるので、後半の爽快感があがるのではないでしょうか。

あと、今風なのはコストの支払いがないところです。やりたいことがあれば、基本的には(タイルがあれば)できます。盤面の状況次第で効率が変わるので、自分がそのタイミングをどう判断するか、やるのかやらないのかっていうだけで、他人や自分の状況によって受けるストレスはあっても、システム的な制限で受けるストレスは極めて低いです。

ストレスが低いという点だと、プレイ内容のところにも書きましたが、必ず全ての組み合わせのアクションタイルが入手できるので、あれがやりたい(けど今はできない)が、必ずいつかはできるということもあげられます。

この、楽しい&ストレスレスに振ってる感じがすごい今風だなあと僕は思います。苦しさが楽しさという面ももちろんあるんですが、苦しさがなくても楽しさは十分にあるんですよね。

あと、追加でもらえるアクションも即座に発動するタイプとトークンなどの形で入手後に任意のタイミングで発動させるものがあり、前者は通常のアクションと同じような感じですが、後者はいまだ!ここだ!ってタイミングを自分ではかっているような気になれます(この、「気になれます」という点をどう自分の中で落としどころをつけるかがなんですよね…。気になってるだけなのか実際はどうなのか……)。

作りがシンプルなんですが、ちょっとした考え所があるのは、面白さのアップにつながっていると思います。

メインアクションと追加アクションの実施タイミングをどう制御するのか、どうしたいのかという、プレイヤー自身の意思を強く尊重するタイプのゲームです。
ただ、なんぼ工夫できるとはいえ、基本的にはシステム的な縛りはゆるく、ストレスを感じさせない作りということもあり、ゲーマーだと、「これ、どうプレイしても結果変わらなくね?」と、選択肢は与えられているようでいて、上手にやりくりする部分、自分の実力を発揮する部分がない/少ないと感じるところはあると思います。

最後に、大したことじゃないんですが、このゲームの欠点として、色々と細かく点が入ることでバランスがとられているわりに、サマリーが全くイケてない点があります。本当に文章をだらーっと書いただけみたいなサマリーです。
インスト時に抜けにくいのは良いかもしれませんが……(でも記憶があいまいですが、魔女の移動時の点数とか一部の内容は書いてなかった気もするような)。
ちゃんと流通した後で、どなたかが絵柄も入れた素敵サマリーを作ってくれるのに期待してます。

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(文章がずらっと並ぶサマリー。裏面はアクションの説明が文章でずらっと並んでます)

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プロフィール

ひだり

Author:ひだり
川崎市で相方や友人たちとボドゲやってます。

オールタイムベストは、
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・バサリ
・インペリアル
・アフター・ザ・フラッド
・ゴッズプレイグラウンド
・HABA社製品 全般

推理ゲーム好きだけど↑には入ってないという
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連絡先:hidarigray@gmail.com
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