チャレンジャーズ! / Challengers!

(6人でインスト込み70分ほど)
【概要&ルール】
俺たちは孤高のデュエリスト! 他のデュエリストたちを蹴散らしてこの街の頂点に立ってやるぜ!
※チーム組んで格闘しあっているのか、そういう設定のTCGやってるのか忘れましたが、とにかく1対1で戦い合います。プレイヤー総当たり(プレイ人数によっては+α)の予選でポイント2位までにはいれば、決勝戦進出。決勝で勝てばゲーム勝利です。
プレイ人数は最大8人までと幅がありますが、直接やりあうのは常に1対1です(奇数プレイ時はロボと戦います)。
戦いはシンプルで、勝利条件を満たすまで以下②③を繰り返します。
① 先攻側が最初は防御側です。カードを1枚めくって場に出します。
② 後攻側は、攻撃側となり、防御側の場にあるカードに書かれた数字を合算で等しくなるか、上回るまで自分のデッキからカードをめくり続けます。
③ 等しいか、上回った時点で、防御側の場にあったカードはベンチという名のボード脇にある墓地に送られます。攻撃側はそれまで場に出してきたカードを重ねて最後に出した1枚だけ見えるようにして、攻守交替です(フラッグを奪うという表現をします)。
・戦闘の勝利条件
相手を「デッキ枯れでカードが出せなくなる」、「ベンチのスペースが埋まってカードを置けなくなった」のいずれかに追い込んだら、勝利です。
ベンチにカードを置く際、全く同じカードは重ねて配置でき、異なるカードは異なるスペースに配置する必要があります。
(なので、デッキに含まれるカード種類がベンチのスペース数以下ならベンチ溢れで負けることはないです)
・ゲームの勝利
ゲームは予選と決勝に分かれており、予選では決勝進出のためのポイントを集めます。ポイントは予選のデュエルで勝つ、またはカード効果の1つ「ファンを得る」でポイント獲得できます。
ポイント上位2人が決勝戦を行い、勝利したプレイヤーがゲームの勝者になります。
・デッキ調整
予選の各戦の前に、新しいカードの獲得と不要カードの廃棄を行い、デッキの調整ができます。
カードにはレベルがA,B,Cと3段階あり、強さが異なります。予選が進むにつれ、A→B→Cと徐々に強いカードを補充できるようになります。獲得は1~2枚ずつですが、廃棄は任意のカードを任意の枚数捨てられます。
【プレイ内容】
あっきぃらびっとさん、あすまーさん、キノさん、さくらさん、まーまゆさん、僕の6人で。
あすまーさん、さくらさんは二度目、それ以外の皆さんは僕含め初プレイです。
まずは初期デッキとして全員共通のデッキが渡されます。
カードには特殊効果(場に出た時に発動するものや、ベンチにカードがある時に発動するものなど)が大抵ついているのですが、初期デッキは効果のないものばかりです。カードに書かれている数字は1つだけで、めくって場に出した時は攻撃側、相手がまくっている時は防御側として数字を読み取るシンプルなものです(なので、初期カードは絵とカード名以外に1つの数字が書かれているだけのカードになります)。
で、初戦の前に最初のカード獲得があります。その時点で獲得可能なカードの山から5枚配られ、良いカードがなければ、(任意のカードを残したまま)捨てた分のカードを引き直すことができます。そこから1~2枚(大抵2枚ですが、強いカードを選んだ場合、1枚ということもあります)。
最初に引いてきた5枚のうち2枚が“レア”カードだったので、これ強いんと違うか!とその2枚を獲得しました。強さも3と強そうでしたし。
効果複雑なカードをいれるより、シンプルに数字が大きいカードが使いやすいと判断したのですが…。
6人で遊んでるので、1対1の場が3つ出来ることになります。何戦目をどこで戦うかは、ゲーム開始時に対戦表みたいなのが配られ、それに従って、テーブルを移動していきます(僕はずっと動かなくて良いと指示されており、それはそれで楽ではあるもののちょっと残念でしたが)。
全員がテーブルに着き、カード獲得(と廃棄)が終わったら、
「よろしくお願いします!」
と対戦相手にあいさつした上で戦闘開始です!
初戦の相手はキノさん。
キノさんの初手はなんかポッドみたいなカードで数字は1です。効果はフラッグが奪われた時(防御側がフラッグを持っており、攻守交替することをフラッグが奪われる/奪うみたいに記述されています)に、Bのカード1枚を獲得するという、カード自体は弱いが、ちょっと先んじて上位のカードを獲得できる能力を持っています。獲得したカードが使えるのは次戦からなので、僕にとってはほぼパスみたいなもんです。
とはいえ、さっき追加した2枚以外はデッキの中身は同じデッキなので、非常にシンプルなめくり合いです。
防御するカードは、攻撃時に相手の防御カードの数字を上回った(イコールもOK)時のそのカードになるので、
相手の防御カードの強さが3だとして、
攻撃側が1枚めくって数字が2、まだ不足しているのでもう1枚めくって1がでたら、合計3なので、フラッグを奪えて攻守は交代しますが、こちらの防御カードになるのは1のカードです。
これが、めくって出てきた順番が逆(1→2の順)なら、防御カードは2になります。
こういう、相手を上回った時の数字の強さ運が非常に強いゲームなのは間違いなく、デッキ内容はほぼ同じなんですが、キノさんに敗北。戦闘前にデッキに入れた3のカード2枚は活躍もしましたが、防御カードに数字の小さいカードがなることが多かったり、3が出た時にキノさんがタイミングよく1枚目で3を引くなどであっさり負けました。
2戦目はあっきぃらびっとさんと。2戦目の前に獲得したムービースター(初期デッキに入ってるニューカマーという強さ1のカードをベンチからデッキの上に回収できる)2枚が非常にタイミングよく出てきてなんとか勝利。
ニューカマー単独では1で弱いですが、デッキ回復&次にめくられるはずだったカードの強化につながりました。

(緑マット左側に並んだベンチの一番奥にいるムービースターがいい働きをしてくれました)
ここで次戦であたるあすまーさんの戦いをみると、僕と同じムービースターを使っている模様! ニューカマー出てくるタイミング次第で勝負が決まるか……?。

(横で行われている戦いも自分の戦いが終わればゆっくり観戦です。緑カードがあすまーさんは多いようです)
そして3戦目! 対あすまーさんです。あすまーさんはこのゲーム自体は2回目で前回あまり勝てなかったと仰ってましたが、今回は2戦2勝! そろそろ土をつけてやらねばなりません。
といいつつも、3戦目の前のカード獲得フェイズでは正直あまり良いカードを引けていませんでした。カード種類を増やしてもベンチ埋まって負けが近づくだけなので、既に持っているカードを重ねるか、今のカードとシナジーのあるものが欲しかったのですが、引けず。ベンチにある強さ3のカードだけ強化されるという強さ2のカードなどを、なんか微妙だなあと思いながら獲得しました(獲得カードは手元に候補を残したまま、不要枚数だけ引き直しができるので10枚近くを引いた上で選ぶことができるんですが、運がよくなかったのか良さげなカードは既に皆さんが取った後なのか)。
対あすまーさん戦は、ニューカマーがまだベンチにいってないのにムービースターを序盤から引いてしまう、なかなかイケてないスタートでしたが、最初に獲得していた強さ3のカードがタイミングよく引けたり、あすまーさんも弱いカードでフラッグを奪う等、一進一退!(お互いに引き運があまりよろしくなかったともいえます)。
あすまーさんのデッキは残り2枚というタイミングでフラッグを奪った僕のカードの強さは4! 僕はデッキはまだ余裕がありますが、ベンチは埋まっています。
つまり、残り2枚で4以上になれば僕のベンチがあふれてあすまーさんの勝ち、4未満ならあすまーさんのデッキ枯れで僕の勝ちです。
ここでめくったカードは……、
あすまーさん:「ギャングスタ―! 攻撃時は強さ+2なので、4です! 勝った!」
僕:「めちゃくそ、悔しいいいい」
これであすまーさんは3連勝。僕は1勝2敗です。一応、予選は後半になるほど勝利時の点数が高いので、まだ逆転の目はありますが、前半負け越してる人間のデッキがこれから強くなるのか?
これがうまいことゲームが作られていて、強くなります(笑)。
4戦目前からカード獲得がBの山(中ぐらいの強さの山)から2枚とれるようになりますし、あすまーさん戦で僕のベンチがあふれたように、そろそろ不要カードを捨てて強いカードを入れていく、新陳代謝が活発化するタイミングなんですね。
僕が獲得したのは強さ5のライオンと、強さは4ですが、フラッグを奪われた時に好きなカードをデッキの一番上に持ってこれる透視能力者。
デッキ操作できるのが強いんじゃない?と周りで話してるのを聞いて入れてみましたw。
そして、3戦目がさくさく終わったのでふと隣を見ると、1戦目前に僕が獲得した強さ3のカードを2枚とも使っている方が。
これを重ねたかったのですが、もう重ならないということです。ベンチあふれ負けリスクあがるだけなので、単体ではまだそれなりの強さですが、捨てます。強さ3のカードがベンチにあれば強さアップのカードもデッキに入れたのでもったいなさもあるんですが、ここは思い切って捨てました。
4戦目はまーまゆさん戦。
僕はいきなり透視能力者を引きます。強さも4なので、それなりにまーまゆさんのデッキから枚数をめくらせたところで、ラバーダックが出てきました。特殊能力はないですが強さが5なので単純に強いです。が、透視能力者の能力、好きなカードをデッキの一番上に持ってこれるで、先程手に入れたライオンを一番上にセットします。ライオンの強さは5なので、1枚でラバーダック撃破です!
たぶんBの山だと単純に数字だけだと5が最強なので、うまいことまーまゆさんの最強をつぶしながら、自分の最強を出すことができました。

(デッキ操作がうまく決まりました!)
が、ここからがまーまゆさんデッキの恐ろしいところ。「ベンチにあるカードの種類だけ強化される」とか、「ベンチからカードを強化する」など、ベンチから支援系カードがめっちゃ多い上に、ちゃんと種類を重ねているので、1枚当たりの数字は僕の方が上ではあるんですが、ベンチにある程度カードが貯まってもうまいこと、同じカードなので~と、ベンチあふれを回避してます。
しかも、支援が強い。これは長期戦になったらやばいな……と思いながらカードをめくり、めくり…でかなりドキドキしたものの、まーまゆさんのベンチあふれに持ち込んで勝利できました。
5戦目も透視能力者がうまく働いて勝利。
と、ここで横から声が。
さくらさん:「やった! とめたぞ! ぃよっしゃ!」
どうも4連勝していたあすまーさんにさくらさんが勝利したようです。
僕も6戦目はあすまーさん。3勝2敗なので、決勝進出に向けなんとか4勝して勝ち越し状態にしたいものです。
この6戦目前のカード獲得ではCの山(一番強いカードの山)も選択肢にはいってきます。Bの山から2枚か、Cの山から1枚です。
初プレイで山の中身が全くわからないのでCがどの程度強いか不明ですし、Bなら2枚強化できるので、例えば透視能力者をもう1枚取れたらそれなりに強そうです。
迷いましたが、Cの山から1枚を選択しました。Cの山札から引いてみると、強さ5とかのカードもあるんですが、10とか7とかもあります!
マジか!Cの山ってこんなに強いの!? どのカードを取るか迷いましたが、初志貫徹ということで単純に強さが10と大きいヴィランを獲得。
6戦目、あすまーさん戦に挑みます。
先攻後攻は、直近の戦いで勝利したトロフィーを持っている側、僕は5戦目勝利、あすまーさんはさくらさんに負けてますので、僕が防御側からです。
僕はデッキのめくり運もよく、タイミングよくヴィランがでたりもしたのですが、あすまーさんが持ってる、「ベンチのカードを除去する」効果のカードがやっかいで、それなりに攻めてはいますが、こちらのベンチの方が埋まりが早いです。
あすまーさんが攻撃でフラッグを奪った時に、僕のベンチが埋まりました。僕はあと1枚(1種)でもベンチに行くと負けなので、この攻撃であすまーさんのベンチが埋まる必要があります。が、それは流石に無理。あすまーさん側のベンチも埋めはしたもののそのまま僕側のベンチが溢れて連敗!
これは悔しかった!
そして、予選最終戦である7戦目。僕は3勝3敗なので決勝は諦めていましたが、幸い?あすまーさんが強すぎたおかげか、うまいこと勝ち負けがかみ合っており、3勝3敗が何人かいらっしゃる模様。
さくらさん:「やっぱり最後はひだりさんか! これに勝った方が決勝でしょう!」
なんか熱いライバルキャラみたいな人と7戦目。お互いに3勝3敗です。
といっても、さくらさんはファン獲得の効果で集めた星があり、この星の差で負けているのでは?とは思ってましたがw。
(さくらさんが言うには)これに勝った方が決勝進出!という戦い、僕の1枚目のカードはヴィラン!
強さ10のカードを防御側として配置します。相手の強いカードを倒すために後から出てきて欲しかったですが、まあ、仕方ないです。そして、ヴィランのカード効果、Aの山から1枚カードを取ってデッキの上に置くも発動します。要は運がよくて手持ちのAのカードと重複しなければベンチが圧迫されるという仕組みです(既にAのカードとか持ってないですが)。
あすまーさん戦でもベンチあふれで負けており、ヴィランいれないという選択肢もありましたが、強さ10の魅力に負けました。
実は4戦目くらいから獲得カードは緑のカードで染めており、ベンチにあれば緑のカードを強化するというカードも(1枚だけですが)持ってます。幸い、その強化カードも早めに出てカード強化効果の恩恵を早い時期から受けられたこともあり、さくらさんのベンチが順調に埋まっていきます(さくらさんのデッキはカードの被りが少なかったのも要因かと思います)。

(さくらさんのベンチ(向かって右側)のほうがより埋まっており、いい感じです)
これは、いけたか!?というところで、さくらさんがプレイしたバキュームクリーナーの効果「ベンチにあるカード2枚を破棄する」でベンチ状況は逆転!
まじかー!
その後の一進一退の攻防後、ベンチあふれで負けたか、と思いましたが、ベンチにいったカードのうち1枚が、強さ2で(対象カードがデッキにないので)効果は発動しなくなってるのに入れ続けた、ムービースターだったため、既にベンチに配置されていたもう1枚のムービースターの上に配置することができ、首の皮一枚でベンチあふれを回避しました!
そして、デッキからめくったカードはティラノ! ヴィランの10には劣りますが、マイナス効果などなしで、強さ7のカードです。
ここで、さくらさんのデッキは残り2枚。この2枚の合計が6以下ならデッキ枯れで僕の勝ちだけど……と期待しましたが、最後の最後で強さ7のカードを引き、僕のベンチあふれでさくらさんの勝利!

予選得点を集計したところ、トップ通過はやはりあすまーさん、2位争いはファン集めまくったキノさんをさくらさんが2点差でかわして決勝戦へ(この時点ではさくらさんと僕の点差は結構あったんですが、7戦目自体の点数が10点もあり、それを取れていれば僕もさくらさんの予選通過スコアと同点だったので、本当に対さくらさん戦が肝だったようです)。
予選で土をつけたさくらさんにリベンジなるか、それとも再びさくらさんが勝利するかという、あすまーさん対さくらさんの決勝です!
あすまーさんは僕と同じ緑多め、かつヴィランも持ってるのでデッキがかなり似てますが、ベンチからカードを破棄するカードを持っているのが差でしょうか。さくらさんは2枚破棄できますがデッキに1枚、、あすまーさんは1枚破棄ながらデッキに2枚入ってますと、そこにお互いの差分はありません。差があるとしたら……。
お互いにベンチが埋まって、最後の引き合い! あすまーさんは強さ5のカードで防御側。さくらさんはデッキから最後の1枚を引きます。これが、デッキの最後から引いた場合には、強さに補正がかかるというカードで、見事あすまーさんからフラッグを奪い、あすまーさんベンチあふれ!

(場のカードの強さの数字自体は5対4ですが、さくらさんのカードは補正がついて勝利!)
優勝はさくらさんでした!
最後、よくあのカード引きましたねと話しかけたところ、「デッキの1番上から2枚引いて1枚を一番上、1枚を一番下に配置するカードで仕込んでたんです」とのこと。僕との戦いの時にも同じ効果のカードはお持ちだったようなので、僕との戦闘でも最後1枚に強いのが仕込まれてたようです。要は僕もあすまーさんも掌の上だったってことですな。
さくらさんのデッキ操作に見事にやられた本日のチャレンジャーズ!でした。
【感想】
とりあえず、理屈はさておき、参加メンバ全員での総当たり戦がひたすら熱い!
実際に戦うゲーム部分は基本的にはめくりあって数字比べるだけと、めっちゃ軽い作りなので1戦数分で終わります(ある程度効果付きカードがデッキに入ってきてからもたぶん10分はかからないです。体感5分くらい)。
その代わりに総当たり制で戦闘回数を増やして満足度を上げつつ、デッキ構築もレベルA、B、Cと明確に強さの異なるカードを用意して、徐々に入れ替えさせていくことで、デッキに新しいレベルのカードがはいってくるタイミングでの逆転劇も演出されていますし、戦闘のゲーム性よりも、繰り返し戦うこと自体に焦点を当てて、同じ土俵で繰り返し戦うことと勝敗がつくことって面白いでしょ! という、普段のボードゲームではメタ的なところにおかれている面白さを見事拾ったゲームです。
強いレベルのカードを獲得するとか、どうデッキを圧縮などして構築するかといった部分にもゲーム性を持たせようと思えばもちろん持たせることはできたはずですが、持たせてません。すごい割り切りです。
(デッキ構築要素はありますが、デッキ構築自体よりも構築した結果の戦い自体に焦点が当てられています)。
プレイヤーの総当たり戦(人数によっては総当たり+α)という仕組みができた時点で上記の通り、戦うこと自体、勝ったり負けたりする面白さがあるわけですが、横で戦ってる人の試合を見るのも面白いです。
ちらっとしか書いてないですが、そんなカードを持っているのかと他人の戦いから次戦に備えたり(いうて心構えをする程度ですが)、僕がやったように他人が持っているカードは自分のデッキ内で浮いてしまいベンチあふれの要因になるので捨てようかという選択ができたり。
なんというか、観戦の面白さもあるんですよね。
競技者/当事者として観戦しているからこその面白さというか。
前述の通り、戦闘もカードめくり合うだけなんですが、単純なだけにデッキに入れたカード効果がすぐに実感できます。
めくり合うだけと書きましたが、デッキ枯れだけでなく、ベンチあふれという2種類目の勝利条件を設けているのは、デザイナーの上手さなのは間違いないです。圧縮に意味を持たせて、デッキの強さを世代交代させるのに一役買ってます(非常にスマートに、です)
まあ、いうてめくり運が大きいシステムでもあるのでプレイングはかなり気楽ですし、めっちゃ差がついて負けるというようなこともないはずです。実際に今回と同じデッキを組んでもう1度戦ったら絶対に結果は異なるんでないかと(ベンチからカード除外する効果と、デッキ操作をいれてる人は強い気もしますが、100%勝てるという訳でもないかなと)。
欠点というほどのことではないですが、明確に1対1で戦うゲームなので、人と戦うのが苦手な人は苦手とは思います。あと、ご時世的に盛り上がりすぎるのもNGという集まりもあるかもしれません(どうしても熱くなってしまうので)。
僕は経験していませんが、奇数だとロボットのデッキと戦うようなのですが、それが1人でカードをめくっているだけなので、寂しいというか、わびしいというかな感じになるそうです。
簡単な効果とはいえ、テキスト依存あるので若干ハードルを感じる方もいるかとは思いますが、繰り返し(強化しながら遊ぶ)ことで、戦う事自体が楽しいというプリミティブな面白さを感じられる良いゲームでした。
あと、余談ですが、こないだのゲームマーケット2022秋の話題作であったデュエルボーイにコンセプト的な近さを感じました。ゲームに一歩下がってみたメタ的な観点を加えているという点で。
感想には書きませんでしたが、チャレンジャーズ!もデュエルボーイも、戦闘の外側、そのゲームに参加している自分も含めてゲームになっており、物語に参加しているような、ちょっと演じている的な面白さがあるんですよね(デュエルボーイは未プレイなので想像ですが)。
よりプレイヤー自身のゲームへの没入レベルを高めに設定されているのがデュエルボーイで、(商業的、商品量産的な理由からと思われますが)4~8人というボードゲームとしては充分だけど、物語としては若干狭い/低いところにレベル設定されているチャレンジャーズ!と感じました。
非常に近いタイミングで発売されたのも興味深かったので、ちろっと書いてみました。